高校生の頃からサプリメントが好きで、大人になってからはサプリメントメーカーで商品開発の仕事に携わりました(現在は退社して当メディアを立ち上げ、好き勝手やっていますが)。
今回、実際に使用した経験から、日本のスポーツサプリメントメーカー13社のイメージを、独断と偏見でまとめてみます。
(それぞれの特徴や印象を述べるだけであり、ランキングや優劣を決めるものではありません)
ザバス SAVAS
https://www.meiji.co.jp/sports/savas/
明治が展開する国内大手のプロテインブランド。商品認知度は82.7%で、まさに「国民的プロテイン」といっても過言ではありません。
ラインナップのほとんどはプロテイン商品です。
https://www.meiji.co.jp/sports/savas/fan/pdf/catalog_2016_09.pdf
資金力があるため、大谷翔平選手などのプロスポーツ選手と契約しています。大手らしいパワープレイですな。
一般層をターゲットにしている印象があります。量販店などで気軽に買えるため、プロテイン初心者は試しやすいでしょう。
安全性
ザバスは日本アンチ・ドーピング機構(JADA)の公式認定商品で、ドーピング禁止薬物は含まれていないことが証明されています。
代表的な商品
明治 ザバス ホエイプロテイン100 ココア味【50食分】 限定パッケージ 1,050g
売り上げランキング: 4,382
ザバスといえばこのプロテイン。Amazonのセール時には日本でもっとも売れるそうです。
ウィダー Weider
森永製菓が展開する、ザバスと並ぶ国内大手のサプリメントブランド「ウィダー」。ザバスに続き、73.5%のブランド認知度を獲得しています。
ブランド名は、ボディビルの創始者「ジョーウィダー」の名前から来ています。ちなみに本国アメリカではウィダーブランドはそれほど強くなく、ネット通販ではあまり見かけません。
プロテイン商品をメインとしつつ、プロテインバーの開発にも力を入れている印象です。
ただ、ガチのトレーニーでウィダーを飲んでいる人はあまり見かけないのが正直なところ。ザバスと同じく、どちらかというとライトユーザーに選ばれている印象です。
安全性
2017年3月31日まで、アンチ・ドーピング認証を受けていました。
2019年1月現在、公式ホームページでアンチ・ドーピング認証についての記載はありません。しかし、ドジャースに所属する前田健太投手と契約をしているので、特に問題はないでしょう。
代表的な商品
ウイダー マッスルフィット プロテイン ココア味 (900g) 特許成分 EMR配合
売り上げランキング: 262
ウィダーのプロテインだと、「マッスルフィットプロテイン」が有名です。私の知り合いはこれが一番体が大きくなったと言っていました。ずるい。
味の素 Ajinomoto
https://www.ajinomoto.co.jp/aminovital/
味の素といえば、高品質なアミノ酸が世界的に有名です。アメリカのサプリメントブランドでも、その品質の高さから採用する会社が多くあります。
たとえば、iHerbの独自ブランド「CGN」のBCAAやグルタミンには、味の素の成分が使用されています。
関連:最強のコスパ!味の素ブランドを使った「グルタミン(CGN)」が大好きなので全力でオススメしたい
ラインナップは、アミノ酸の関連商品がほとんどです。ボディメイクを中心とする人よりも、健康に少し気をつけたい層や、高齢者層を狙っている印象ですね。
安全性
日本アンチ・ドーピング機構(JADA)の認証を受けているため、安全だといえます。
※2019年1月現在
代表的な商品
売り上げランキング: 280
味の素といえばアミノバイタル。
本格的なトレーニーには成分がちょっと足りない気もしますが、健康維持をしたい人にはこれくらいがむしろちょうどいいのでしょう。
DNS
アンダーアーマーブランドを日本で展開する「ドーム社」が販売しているサプリメントブランド。ほとんどのスポーツショップで販売されているので、知っている人も多いはず。
ザバスやウィダーと比べると、初心者だけではなく「マッチョへの憧れがある層」にアプローチしている印象。一般的なプロテインに加えて、より高品質なホエイペプチド入りのプロテインなど、マニアックな人なら「おっ」と目につく製品が多いです。
私の中では、ザバスやウィダーは「健康維持をしたい人向け」で、DNSは「がっつり鍛えたい人向け」のイメージ。
ホームページで商品を探すと、チャットでいろいろ質問できるのが素晴らしいです。
安全性
商品に禁止物質は含まれていないことが証明されています。
以前まではJADAのアンチ・ドーピング認証を受けていましたが、2016年からは「インフォームドチョイス」という国際的なアンチ・ドーピングプログラムを導入しています。
アンチドーピングに対するDNSの姿勢 | DNS TECH | DNS ZONE
代表的な商品
DNS プロテインホエイ100 チョコレート風味 1000g
売り上げランキング: 390
通販でも、量販店でもよく売れているのがこちら。高校生の頃はよく飲んでいました。
ケンタイ Kentai
「プロテインの老舗」という印象のケンタイ。
アイソレートプロテインといったクオリティの高いプロテインや、体を本格的に作りたい人向けのサプリメントが多めです。
ボディビル、ラグビー、パワーリフティングなど、ゴリゴリタイプのマッチョマンが使っている印象ですね。公式ホームページでも筋肉系のイメージを全面に押し出しています。
高価格帯のプロテインを多く販売していますが、最近では成分をシンプルにして価格を抑えたプロテインも販売し始めました。
安全性
ドーピング認証は取得していませんが、ボディビル団体「JBBF」のスポンサーであり、ラグビー日本代表選手にサプリメントを提供しているため、信頼度は高いといえるでしょう。
代表的な商品
Kentai 100% CFMホエイプロテイン グルタミンプラス チョコレート風味 700g
売り上げランキング: 13,373
ケンタイは「プロテイン + 〜」といった感じで、商品に付加価値をつけることが多いです。玄人を刺激するにはもってこいですね。
グリコパワープロダクション Glico Power Production
「技術のグリコ」という印象。商品開発力が優れており、特に「CCD」という糖質ドリンクは、世界トップレベルのサプリメントメーカーにも採用されるほど。
他にも、ファットバーナー、エキストラアミノアシッドなど、効果が絶妙な製品を数々と世に送り出しています。筋トレをよくする人から、マラソンなど持久系のアスリートにも幅広く対応しています。
成分が豊富なのにも関わらず価格はそこまで高くないため、バランスが良く、誰でも手が出しやすいブランドです。
プロテインというよりは、アミノ酸、グルタミン、ビタミン・ミネラル、ファットバーナーなど、他のカテゴリで強い印象があります。もし私が「国内サプリだけを使え」と言われたら、グリコ製品は間違いなく選択肢に入るでしょう。
ザバスやウィダーで慣れてきて、「もっと他のサプリを試したい」という場合にはグリコを検討してみてください。
安全性
アンチ・ドーピング認証を取得していませんが、数々の有名アスリートに提供をしているので信頼できるブランドだといえます。
代表的な商品
グリコ パワープロダクション エキストラ ハイポトニックドリンク CCD エネルギー補給&水分補給 大袋10ℓ用 900g
売り上げランキング: 813
高コスパのスポーツドリンク。吸収が早いのでたくさん飲んでもお腹がタプタプせず、スタミナが持続します。最高なのに価格がとても安いという、日本のサプリ歴史に名を残す神商品。
私はAmazonで毎月購入したり、マラソンをする母へよくプレゼントをするくらい、気に入っています。
関連:筋トレのスタミナ切れ対策には糖質ドリンク!グリコ「CCD」がおすすめ
バルクスポーツ BulkSports
ボディプラスインターナショナル社が展開する、低〜中価格のサプリメントブランド。通販がメイン。品質が高く価格は安めなので、欠点が特に見当たらないブランドです。
「サプリメントは最小限で、かつ良いものを摂取したい本気のトレーニー」のハートをがっちり掴んでいる印象。
国内産のサプリとしては、デザインの面で群を抜いており、他のブランドと大きな差別化ポイントになっています。
安全性
「TSP」というボディプラスインターナショナルが独自で設立したドーピング認証制度を利用しています。信頼のできるブランドです。
参考:http://haleo.jp/antidoping/
代表的な商品
バルクスポーツ プロテイン ビッグホエイ 1kg ナチュラル
売り上げランキング: 3,612
バルクスポーツの中でもっとも有名なプロテインシリーズは「ビッグホエイ」。日本人向けに味が薄く作られています。
ハレオ HALEO
バルクスポーツブランドを展開する、「ボディプラスインターナショナル社」がプロデュースしている超高級ブランド。スマートフォンでいうとAppleのような印象です。
価格は非常に高いのですが、最高級の材料をてんこ盛りにしたサプリで、「使いたい…欲しい…でも高い…」と、いつも頭と財布を悩ませてくれます。
日本では売られていないサプリメントをいちはやく導入しており、常に最先端を走っているイメージ。
サプリメント摂取を妥協したくない人や、最高の成分を摂取したい人向けです。サプリメントの嗜好品という感じで、使うとテンションが上がります。
安全性
バルクスポーツと同じく、ボディプラスインターナショナル社が独自で設立したドーピング認証制度「TSP」を利用しています。
代表的な商品
売り上げランキング: 54,928
C3XはHALEOを代表するBCAAサプリ。効き目バッチリで、私がお金持ちなら毎日飲みたいサプリのひとつ。
こちらも大人気の脂肪燃焼サプリ「イグナイト」。これを摂取しているボディビルダーは多いですね。
売り上げランキング: 33,696
個人的におすすめするのはフェノム。中級者向けですが、安全で強いパンプ感を得ることができます。
関連:HALEO「フェノム」効果レビュー:安全で確実なパンプは、さすがHALEO
ゴールドジム Gold’s Gym
日本国内でゴールドジムを運営する、「THINKフィットネス」が展開するブランドです。
日本のトップレベルのボディビルダーが数多く使用していることから、ボディビルダーのあいだで非常に人気があります。また、商品ラインナップもボディビルダーやアスリート向けのイメージです。
価格は高めの設定ですが、そのぶん成分内容は豊富。ただ、初心者にはちょっと手を出しづらいかなぁという印象もあります。
アルティメットリカバリー、アルティメットファットバーンは名作です。
安全性
ケンタイやビーレジェンドと同じく、ボディビル団体「JBBF」のスポンサーのため、信頼度は高いといえるでしょう。
代表的な商品
GOLD’S GYM ホエイプロテイン プラス ペプチド&ビタミンB ミックスベリー900g
売り上げランキング: 5,112
ゴールドジムサプリメントの中でもバカ売れしているのがCFMプロテイン、ミックスベリー風味。価格が高いのでホイホイ買えないのですが、今まで飲んだプロテインの中で1番美味しいです。
ビーレジェンド beLEGEND
味が美味しいことで有名なビーレジェンド。味の種類がとても多く、風味名でよく遊んでいます。
- ベリベリベリー
- すっきりんご
- そんなバナナ
- めろめろメロン
奈良県の会社なので関西ノリを感じます。周りから見るとふざけているようにしか見えませんが、これも戦略のうちでしょう。
コラボ商品も多く、ペコちゃん、ドラゴンボール、ストリートファイターなど、他のサプリメント会社なら絶対にしないであろうことを、どんどんやっていく面白い会社です。
Amazonのレビューを見ると、どの味も評価が高いのも特徴的。
パッケージにクセがありますが、美味しいプロテインを探すなら、ビーレジェンドはおすすめです。
安全性
アンチ・ドーピング認証を取得していませんが、ボディビル団体「JBBF」の公認を得ています。
また、プロ野球のオリックスバファローズ、千葉ロッテマリーンズ、埼玉西武ライオンズ、福岡ソフトバンクホークスのオフィシャルスポンサーでもあります。
代表的な商品
ビーレジェンド ホエイプロテイン ベリベリベリー風味 1Kg
売り上げランキング: 389
ビーレジェンド ホエイプロテイン 情熱のパッションフルーツ風味 1Kg
売り上げランキング: 2,861
個人的には、ビーレジェンドプロテインだとベリベリベリー味、情熱のパッションフルーツ味が特に好きです。
ファインラボ Fine Lab
ボディビルダーの社長が開発しているため、ボディビルファンの愛用者が多いイメージ。
製品はかなり攻めている印象があり、プロテイン以外は筋トレ中級者〜上級者が喜ぶマニアックな成分内容です。ボディビルダーのようなゴリゴリマッチョになりたい人におすすめ。
プロテインカレーやプロテインパンケーキなど、プロテインを美味しく摂取とれる製品の開発にも力を入れています。
安全性
独自のドーピング認証を設定しているため、安全性は高いといえるでしょう。
代表的な商品
[ファインラボ] 健康食品 ファイナルパンプ 250g FLFP
売り上げランキング: 9,835
味にクセがありますが、強烈なパンプが得られるのがファイナルパンプ。中級者以降のトレーニーにおすすめです。
関連:ファイナルパンプNFA効果レビュー:痛いパンプを得るのにオススメ
MPN Maximum Performance Nutrition
ボディビルダーの社長が開発しているブランド。それまでの日本では知名度が低かった「スムージー・プロテイン」で一躍有名になりました。
わかる人にはわかる、玄人好みの製品を作る印象です。以前当サイトでレビューした、EAAやジャグも、トレーニーの細かいニーズを拾った商品だと感じました。
価格は少し高めですが、品質が素晴らしいので文句なし。ボディビルダーから人気があるイメージ。
代表的な商品
パーフェクト・スムージー・プロテイン 1.6㎏ MPN (キャラメル・ココナッツ&バナナ)
売り上げランキング: 42,233
MPNを代表するスムージープロテインです。
MPN製品の中ではもっともおすすめしたいのがEAA(必須アミノ酸)。トレーニング中や後に摂取するサプリとして最適です。
関連:必須アミノ酸サプリ「MPN EAA9」レビュー:こだわり溢れる、ハイクオリティな国産EAA
エクスプロージョン X-Plosion
エネルギードリンクで話題をかっさらい、一気に有名になったブランド。杏仁豆腐味のプロテインが本当に杏仁豆腐そのもので、はじめて飲んだときは非常におどろきました。
パワーリフティング選手が代表をつとめ、「若い世代に安く、安全なサプリメントをたくさん摂取してほしい」という思いから創業したとのこと。
プロテインサプリメントをタンパク質の栄養補給とするためには「お金に遠慮せず」「必要量をしっかりと摂る」ことが何よりも、大切なのです。
https://x-plosion.jp/story/
その方針通り、価格は安めで、大容量のプロテインがラインナップの多くを占めています。
大容量のプロテインを安く、美味しく飲みたいならエクスプロージョンから探してみてください。
代表的な商品
エクスプロージョン ホエイプロテイン 3㎏(約100食分) 杏仁豆腐味 国産
売り上げランキング: 6,770
プロテインユーザーなら、ぜひ一度は試してみてほしいのが杏仁豆腐味のプロテイン。本当に杏仁豆腐なんです、これ…。
まとめ
以上、スポーツサプリメントメーカー13社の印象でした。
他にもまだまだたくさんありますが、筋トレに焦点を絞って紹介しました。
今回紹介した以外にもおすすめのブランドがあれば、当サイトのツイッターまでお知らせいただけると幸いです。