一体この人は、どこまで進化するのでしょうか・・・。
毎年7月頃になると、ミスターオリンピアに出場する選手は「Road to Mr.Olympia」シリーズとして、YouTubeでトレーニング動画を配信してくれます。
業界の”ゴッドファーザー”こと、御年48歳のプロボディビルダー「デキスター・ジャクソン」もその一人。
今回の動画では、彼のトレーニング内容、長く現役でいれる秘訣、トレーニング後のサプリメント摂取を見ることができますぞ!
トレーニング内容
まずはトレーニングの詳細から。
インクライン・スミスベンチプレス(45度)
- 60kg、22回、ウォームアップ
- 80kg、10回、ウォームアップ
- 100kg、10回、ウォームアップ
- 120kg、10回、ワーキングセット
- 160kg→140kg、回数不明(おそらくドロップセット)
ベンチは45度にして、スミスマシンを使用したインクラインベンチプレス。1〜3セットはウォームアップセットなので、追い込まずにおこなっています。100kgでウォームアップとは、さすが世界レベルのビルダー・・・。
パワーグリップをつけ、バーが滑りにくくしている点にも注目。トップポジション(ウェイトを挙上したポイント)では肘を伸ばしきらず、大胸筋への負荷を抜かないようにしています。最終セットはおそらくですが、ドロップセットをおこない、トレーナーのクリスが補助をして追い込んでいます。
関連:【筋トレ】トップ/ボトムポジション、ミッドレンジの意味を解説
ハンマー・チェストプレス(フラット)
- 60kg、10回
- 80kg、10回
- 90kg、10回
(左右それぞれ)
ハンマーストレングスマシンを使用し、ここでもパワーグリップをつけて、グリップを滑りにくくしています。
グリップ時の親指の使い方にも注目。親指をグリップに沿わせるようにして握っています。これだとグリップを強く握る必要がなく、肩の力が抜けて胸に入りやすくなります。
マックス
インクライン・ダンベルフライ
- 20kg〜30kg、10回、3〜4セット
45度のインクラインベンチではなく、特殊形状のベンチを使っています。フラットとインクラインの間のような感じ。大胸筋上部に良い感じで効きそう。
ここで同じくベテランボディビルダーの「ショーンローデン」が登場。声が小さくて聞こえませんが、もしかしたら先日の「ジェレミー・ブエンディアとの口論」について話していたのかもしれません。
関連:「ボディビルは死にかけ」ジェレミーブエンディアの発言にデキスタージャクソンが反論
ディクライン・ハンマーチェストプレス
- 40kg〜60kg、10回、3〜4セット
(左右それぞれ)
大胸筋の下部を狙ったチェストプレス。これまでの種目と同様、テンポよくこなしていくデキスター。友達と楽しそうに会話をしてリラックスしているようです。最後に腹筋を軽くやって終了。
デキスターの特徴をまとめます。
- プレートを加算する「プレートローディングマシン」を多用
- レップ数は基本的に10回
- 重量を徐々に増やしていくピラミッドセット法を採用
- レップのテンポが一定している
- 肘を伸ばしきらず、大胸筋に負荷をかけ続けている
- パワーグリップを使用している
マックス
「アーノルドクラシック後は6週間のオフをとった」
毎年3月に開催される、ミスターオリンピアに次ぐボディビルの祭典「アーノルドクラシック」。ミスターオリンピアで上位を取る選手はあまり出場しない印象がありますが、デキスターは毎年出場しています。
アーノルドクラシック後、6週間の休息を取ったというデキスター・ジャクソン。トレーニングは一切せず、ジムを見ることすらなかったとか。「毎年、長いオフを取ることで、長年現役でいられるんだ」と話しています。
また、「長いオフを取ることで、トレーニングに戻ったときに身体の反応がとても良い」とも。
確かに、筋肉が落ちているようには見えません。50歳近くにして毎年成長を続けるデキスターの秘訣は、「長いオフを取ること」にあるのかもしれませんね。
トレーニング後のサプリメント摂取「ハイドロホエイプロテイン」
トレーニング終了後、カーボドリンクの「ゲータレード」と、おそらく60gほどのプロテインパウダーを混ぜて飲んでいます。
プロテインは消化吸収の良い「ハイドロホエイタイプ」を使用。「消化酵素が配合されていて、通常のプロテインだと2時間後でもお腹が張っているが、これだと90分後には食事できるから気にいっている」とのこと。
日本のサプリだと、ゴールドジム「アミノコンプレックス」が同様の商品です(消化酵素は入っていません)
関連:【レビュー】ホエイペプチドアミノコンプレックスの効果は?1ヶ月飲んでみた
この後は昼寝でもしてリラックスするそう。まさに「ザ・プロボディビルダー」という生活ですな。
デキスター・ジャクソンは、1999年からミスターオリンピアに何度も入賞しています。
2008年には優勝、2015年は2位、2017年は4位と、輝かしい成績を残しています。
実はわたくし、以前に「ゴールドジムベニス」で生のデキスターを見たことがあり、信じられないバルクに驚愕したことを今でもハッキリと覚えています。ばっちりサンバイザーもつけてました。一緒に写真を撮っていただいたので、応援したい気持ちが他の選手よりも強いのです。
プロボディビル界の”ゴッドファーザー”に、今年も期待しましょう!