バルク、カット、セパレーション・・ボディビルコンテスト用語をまとめて解説するよ

どうも、ワークアウトハッカー(@workouthacker)です。

最近はAmazonプライムで海外ドラマを見まくっていて、睡眠時間が3時間とかになっています。一旦ハマったら抜け出せない性格なのです。だれか俺に睡眠時間をくれ・・・。

さてさて、もうすぐ6月ということで、ボディビルやフィジークのシーズンが本格的にスタートします。
(※フィジーク:ボディビルとは違い、どちらかというとスタイルの良さを競うカテゴリ)

ボディビルのコンテストは、当たり前ですが、ボディビル用語を知ってるほうが楽しめます。ただ、初心者にとっては専門用語がちょっとわかりにくいという問題があります。

いや、実際は”ちょっと”ではなく、”かなり”わかりづらいことでしょう。だから、初心者だとあまり楽しめないんですよね。

私は初心者のころ、トレーニング雑誌を読むたびに「カットってなに?」「ストリエーション?は?」と疑問に思っていました。

今ではそこそこのトレーニング歴があり、専門用語の整理ができているので、今回の記事では以下の言葉を解説していきたいと思います。

【ボディビル専門用語】
  • ディフィニション
  • カット
  • セパレーション
  • ストリエーション
  • バスキュラリティ
  • バルク
  • プロポーション
  • シンメトリー
  • アウトライン

これらの用語は、トレーニング雑誌やコンテスト、普通の会話の中でもよく使われます。初心者はもちろん、今までよく知らないのにドヤ顔をして使ってた人も、この機会に知識に落とし込んで欲しいと思います。

また、最初に断っておきますが、これらの用語の使い方はその人の年齢、そのトレーニングジム独自の文化や地方によって、使い方が異なる可能性があります。

なので、「こんな意味で使われるんだなー」くらいに、大まかに理解してもらえたらと思います。

初心者でもわかるように、なるべくわかりやすい言葉で解説していきます。

それではいってみましょう!

ディフィニション

ディフィニションとは、後述する「カット」や「セパレーション」、「ストリエーション」などの表現を総称した言葉です。ものすごく簡単にいうと、「脂肪を落として絞れた状態」とも言えるでしょう。

たとえば、「あの選手はディフィニションが良い」と言う場合は、しっかりと絞れていて、筋肉と筋肉の境目がハッキリしているということです。つまり、ディフィニションが良い=コンテンストで上位に入賞する可能性が高いということ。

いまでこそ、コンテストで勝つために脂肪を皮一枚まで落とすのは最低必須条件ですが、実は昔はそうでもなかったようです。

80〜90年のボディビル時代では、「ディフィニションタイプ」と「バルクタイプ」と、絞り重視の選手と筋肉の大きさ重視の選手がいたそうです。

簡単に言うと、ディフィニションタイプは、筋肉はそこまで大きくないが、しっかりと脂肪が落ちて筋肉の輪郭がハッキリと出ていること。
バルクタイプとは、脂肪は多少残っているものの、大きさも残している選手。

昔はコンテンストに挑むにあたって、バキバキに絞る人とそうでない人がいたというのは驚きですね。

今の時代ではいくら大きくても、絞れていないと絶対に評価されません。ボディビルのコンテンストの概念も時代によって変わってるってことなんですね。

ただ、ディフィニションという言葉は、日本では使われることは少ないと個人的に思っています。海外のボディビルコンテストの実況で、アナウンサーや解説者が頻繁に使う印象です。

日本だと、次に解説する「カット・セパレーション・ストリエーション」のほうが使用される頻度が高いです。

カット・セパレーション・ストリエーション

ボディビルに少しでも興味がある人は、「カット」という言葉は聞いたことがあるかもしれませんね。トレーニング経験者でも、これらの違いがあやふやな人は意外と多いのではないでしょうか。

「カット」とは、これから説明する「セパレーション」と「ストリエーション」をまとめた言葉です。

セパレーション

セパレーション(Separation)とは、「境界、境目」という意味で、筋肉と筋肉がキレイに分かれている状態を指します。たとえば、次の画像を見てください。

肩と腕の筋肉がくっきりと分かれていますよね?これが、セパレーションです。

実際のコンテンスト会場の客席では、「あの選手は肩と腕のセパレーションが良いね」などといった会話が繰り広げられています。

逆に、「セパレーションがない体」とは、一つ一つの筋肉が小さかったり、脂肪があって筋肉の境目がわかりにくい体のことです。

ストリエーション

ストリエーション(Striation)とは、「筋(すじ)」という意味です。筋肉に力を入れてグっと収縮したときに現れる、細かい筋のようなものです。

これは実際に画像を見たほうがわかりやすいでしょう。
※実際には筋線維が集まって束になった、筋束(きんそく)という物質が見えています。

ちょっとマニアックなんですが、彼はカイグリーンというアメリカのプロボディビルダーです。彼の左ふとももの外側を見てください。横に何本かラインが走ってるのがわかりますか?これがストリエーションです。写真を見てもわかるとおり、ストリエーションが出ると筋肉の迫力は倍増します。

ストリエーションは、トレーニング初心者にはあまり出てきません。逆にいうと、ストリエーションが出ていると中級者〜上級者ということです。中級者でも出ない人はあまり出ませんね。
これを出すには、トレーニングを長い間続けるしかありません。完全に個人的な感覚ですが、おそらく週3〜4回のトレーニングを最低でも5年は続けないとストリエーションは出ないのではないかと思います。

まとめると、セパレーションが良くて、ストリエーションも出ている選手が「あの選手はカットが出ている」と評価されるわけです。

参考トレーニングマガジン vol.25 P.24「ストリエーション」

バスキュラリティ

バスキュラリティ(Vascularity)とは、血管がバリバリ浮き出ている状態のことをいいます。たとえば、筋肉をパンプアップさせると、トレーニング経験者であれば血管が浮き出てきますよね。

上級者であれば、常に血管が浮き出てる状態になっている人がほとんどでしょう。体質的に血管が浮き出やすい人もいますが、ボディビルダーのバスキュラリティは迫力が全然違います。

これまたアメリカの「ブランチウォーレン」というプロのボディビルダーなんですが、彼はバスキュラリティで有名です。頭から脚まで、全身に血管が浮き出てるのがわかるかと思います。

ストリエーションと同様に、バスキュラリティがあると肉体に迫力が増していますね。

ただ、血管が浮き出すぎても「美しくない」というマイナス評価になることもあるようです。

ブランチウォーレンは、ある大会に出場したときは血管がうねうねと出過ぎていて、それがマイナス評価につながったこともあるのだとか。たしかに大胸筋の上部の血管は少しグロいレベルです・・・(選手には失礼ですが)。

ただし、我々一般人がどうあがいてもここまでのバスキュラリティを出すにはいたらないのでご安心を。

どうしたらバスキュラリティが出るのか

ちなみに、私のメルマガでは、「どうやったら血管を浮き出せるのか」という質問が多く寄せられます。

これは非常にシンプルで、普通にトレーニングをしていたら勝手に出てきます。また、減量をして脂肪が薄くなることでもバスキュラリティは向上します。

なので、フツーにハードなトレーニングをしていればOK。ただし、バスキュラリティは数ヶ月単位で出てくるものではなく、年単位で血管の出具合が変わってくる感じですので、気長にトレーニングを続けましょう。

バルク

これはボディビルをしていない人でも、聞いたことがあるかもしれない言葉ですね。

筋肉を大きくすることをバルクアップといいますが、言葉の通り「大きさ」「太さ」を表すのに非常によく使う言葉です。

「あの選手はバルクがすごい」=「あの選手は筋肉が大きい」
「バルクがついてきた」=「体が大きくなってきた」

といったように、ボディビル的なトレーニングをしている人は日常的に使う言葉です。

ボディビルダーの中でも、特に体が大きい人のことを指す言葉です。力士に「デブ」というくらい、ボディビルダーにとっては最高の褒め言葉です。力士にとって「デブ」が最上級の褒め言葉かは知りませんが。

プロポーション

プロポーション(proportion)とは、「比率」や「割合」という意味です。これは、全体的な筋肉の大きさのバランスが優れていることをいいます。

「プロポーション」はコンテンスト会場でもそうですが、アイアンマンなどのトレーニング雑誌でも非常によく出てきます。

たとえば、次のような選手はプロポーションが悪いと言われてしまいます・・。

【プロポーションが良くない人の特徴】
  • 上半身は大きいのに、脚は細い
  • 肩は大きいのに、腕は細い
  • ウェストが太い
  • 胴長短足
  • 頭がやたらでかい

一般的な言葉でいうと、「スタイルが悪い」と言えるかもしれません。

「あれ?自分もしかしてプロポーション悪いかも・・」と思った人もいるかもしれませんね。大丈夫、改善していけばいい話です。

ボディビルやフィジークなどのフィットネスの大会では、プロポーションは非常に重要視されるポイントです。

実際、日本でのボディビルトップレベルの大会で上位に残る人は、ほぼみんな顔が小さくてウェストが細いんですね。

なので、どの選手もプロポーションを良くしようと、あれこれトレーニングメニューを組み立てています。

私の例でいうと、頭が大きくてウェストが太いという、ボディビルをするのには最悪な骨格をしています(笑)。

なので、背中のトレーニングでは大円筋などの部位を鍛えて、逆三角形の体を作ることに注力しています。
また、肩のトレーニングでは三角筋中部をメインに刺激して、体の左右幅を広くするなど、悪あがきをしながらトレーニングをします。

シンメトリー

シンメトリー(symmetry)とは、「左右対称」という意味です。ボディビルで言うと、右腕と左腕、右脚と左脚など、左右の筋肉の大きさのバランスが取れていることを指します。
(ちなみに、正しい英語の発音は「シメトリー」です)

左右対称性が優れている選手を、「シンメトリータイプの選手」と言ったりもします。

これは知っている人が少ないかもしれませんが、日本の選手でいうと、佐藤貴規選手が良い例でしょうか。

また、日本の歴代のボディビルダーだと、大河原久典さんという、「ミスターシンメトリー」と呼ばれる選手がいました。しかしこれ以上はマニアックになりすぎるので、詳しく知りたい方は「トレーニングマガジン vol.39」を参考にしてください。

アウトライン

アウトライン(Outline)は、よくわからないけどなんとなく雰囲気で使ってる人もいるかもしれません。なぜなら昔の私がそうだったから(笑)

アウトラインは、体のラインが美しくて、メリハリのある体のことをいいます。

具体的には、次のような特徴を持つ選手です。

【アウトラインが良い選手】
  • 頭が小さくて
  • 背中が横に広く
  • 肩幅が広く
  • ウェストが細い

以上のような体を、「あの選手はアウトラインがいいね〜!」と表現することが多いです。

そんな人なんているの?と思われるかもしれませんが、これが意外といるんですよ・・ムカつくことに(笑)。

もちろんアウトラインが良いだけでは勝てないのですが、アウトラインが良い選手はステージ上でめちゃくちゃ目立ちます。他の選手と筋肉の大きさは変わらなくても、顔が小さくてウェストが細いと大きく見えるんですよね。

ここまで言うと、「アウトラインは上半身の広さなのか」と思う人もいるかもしれませんが、「脚のアウトラインの良さ」もあるんです。それは、股関節から丸みを帯びているような脚です。たとえば、こんな脚ですね。

ボディビルダーはみんなこんな脚が欲しいわけですが、これがなかなか難しいんですよね〜。

アウトラインが良い日本の選手というと、全日本ボディビル選手権で4度優勝している田代誠選手に私は憧れます。

私は何度もコンテスト会場で拝見したことがありますが(ファンなので写真もとったことがある笑)、顔がとても小さくて、ウェストや手首などの関節がとても細いんですよ。それにくわえて、世界レベルの筋肉を持つという、最強の選手です。

※田代誠選手はボディビルの世界大会でも上位入賞した経験があります

現ボディビル日本チャンピオンの「鈴木雅選手」という怪物がいなければ、今でもずっと日本で優勝しつづけていることでしょう。

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おわりに

ボディビルコンテストは、初めて行くとその異質な雰囲気に驚くと思います。だって、どこを見ても肌が真っ黒なマッチョばかりですからね(笑)。そこには細マッチョなど存在しなく、見渡す限りゴリゴリのマッチョばかり。しかも、男性だけじゃなくて女性もです(笑)。

あと、コンテスト会場の最寄り駅もマッチョばかりなので、コンテスト会場までは絶対に迷わないので方向音痴の人も安心です(どんな安心や)。トレーニングをしている人なら、「自分の体をもっと良くしたい」という欲求が根本的にあるはずです。

コンテスト出場には興味がなくても、人生で一度はボディビルコンテストを観戦してみてください。人間レベルを遥かに凌駕した肉体を目にすると、「人間に不可能はないんだな」と思えるようになりますよ。