こんにちは、ワークアウトハッカー(@workouthacker)のブログです。
今回は、「ジェレミーブエンディア」というフィジーク選手の胸トレ動画を見て、自分なりに学んだことのメモです。
ジェレミーブエンディアは、世界一の体を競い合う大会「ミスターオリンピア」のフィジーク部門で3連覇中(2017年1月現在)で、最も注目されている選手といっても過言ではありません。
なお、今回のトレーニングには、「ハニーランボッド」というジェレミーのコーチがついています。ハニーランボッドは、ミスターオリンピアの212部門で5連覇しているフレックスルイス選手のコーチでもあります。
つまり、
選手を優勝させる方法を知っている人です。
実際、彼がジェレミーにコーチを始めてからジェレミーの体は明らかに成長しているので、どんなふうにトレーニングをしているのか気になっていたんですよね。特に大胸筋は本当にデカくなっています・・・。
あなたもぜひ、ジェレミーの胸トレを真似して、デカイ胸を手に入れちゃいましょう。
(今回勉強させてもらった動画はこちら)
※今回使用しているキャプチャ画像はすべて上記動画からの引用です。また、それぞれのキャプチャ画像下に、該当シーンから見れるようリンクを貼ってあります。
1、ケーブルクロスオーバー
「レップごとに角度を変える」
(0:36)
4セット×12-15レップ
トレーナーのハニーランボッドが、ジェレミーの目の前に手を差し出し、それを両手の拳でタッチさせるというやり方のケーブルクロスオーバー。しかも、ハニーランボッドの手はレップごとに位置が変わるので、ジェレミーはその都度意識する筋肉が変わる。こりゃしんどそうだ・・・。
気づいたことは、8レップ目くらいからツラそうだということ。これはどういうことかというと、「かなり重たいウェイトを使用している」ということです。
つまり、一般的に、「軽めのウェイトを使用すべき」といわれるケーブルクロスオーバーであっても、可能な範囲で重たいウェイトを扱っていくことが必要ということですね。
2、インクラインダンベルプレス
「胸を張り、腹筋で体を固定する」
(1:24)
4セット×8-10レップ
次の種目は、インクラインダンベルプレス。最初は25kgのダンベルでアップをしています。
背中の種目でもないのに握力補助アイテムの「パワーグリップ」を使用していますが、考えられる理由は2つあります。
- ダンベルをベンチまで持ってくるのに余計な握力を使わないため
- プレスをするときにダンベルを安定させ、筋肉のみに集中するため
「あくまでも大胸筋だけに集中している」ってことですね。
そして何より、
胸の張り方がめちゃくちゃうまい!
胸が張れていて、それが終始崩れていない。とても上手です。それに腹筋の動きを注意深く見てください。収縮を維持できていて、体全体をしっかり固定していることがわかります。重たいウェイトを扱いながらここまでのレベルのボディコントロール、お見事です・・・。
胸をしっかり張ってフォームを作り、フォームを維持するためにしっかりと腹筋に力を入れて体全体を固めている。結果として、大胸筋を上手く動かすことができています。まるで教科書通りのようなフォーム。
最後の2セットは、グリップをハの字のような状態にしています。ハニーランボッドは『パワーグリップ』と名付けているようですが、ようするに「力を出しやすいグリップ」という意味で言っているのだと思います。ジェレミーの大胸筋上部がよく動いているのがわかりますね。
パワーグリップでフルレンジの動きができなくなったら、最後はショートレンジで追い込んでいます。
その他にも、セットの間にはマスキュラーポーズをしたり、サイドチェストポーズをしたりと、ポージング練習もきっちりおこなっています。ハニーランボッドのサイドチェストの作り方がめちゃくちゃ参考になるので要チェックです。
3、ディクラインプレス
「アゴの角度とグリップ」
(3:14)
4セット×8-10レップ
プレートローディングマシンでのディクラインプレスをしています。胸の動き方が異常です。まるで何か生き物を飼っているかのよう。
ジェレミーが腕を引いているとき(ボトムポジション)に、ハニーランボッドが「アゴをあげろ!」と指導をしています。おそらく、大胸筋のストレッチをさせたいのでしょう。
グリップは『サムアップグリップ』を採用していますね。サムアップグリップに関しては、鈴木雅選手がDVD「鈴木雅アドバンストレーニングセミナー背中&胸編」で解説していて、かんたんにいうと、大胸筋に刺激が入りやすくなる握り方です。
その他には、セット後半でのハニーランボッドによる「トップポジションで2秒止めろ!」という鬼のような指示が見ものです。
4、ディップス
「最後は気合い」
(4:30)
4セット×10-12レップ
最後の種目はディップス。ここでのハニーランボッドの指導は、
- ゆっくり体を下げろ
- レップができなくなったらパーシャルレップ
というとてもシンプルなもの。ですが、トレーニング後半は体が疲れているのでそういったこともできない場合が多いんですよね。ジェレミー、お疲れ・・・。
さいごに
ハニーランボッドのパーソナルトレーニングを疑似体験できるような感じがしますね。こんなに良いトレーニング学習教材を無料で配信してくれているところに、アメリカのフィットネス文化がここまで発達している理由が垣間見えます。
海外選手のトレーニングに興味があるアナタにおすすめな記事