「ジェレミーブエンディア」と「デキスタージャクソン」がネット上で口論し、話題になっています。
ジェレミーブエンディア「ボディビルは死にかけ」
事の発端は、フィジーク部門の世界チャンピオン「ジェレミーブエンディア」が、「Bodybuilding is dying(ボディビルは死にかけている)」と、フィリピンのローカル番組で発言したこと。
具体的には、
「アマチュア、プロ関係なくオープンクラスのボディビルダー数は減っている」
「フィジーク、ビキニ、クラシックフィジーク部門はボディビル業界を復活させ、急激に伸ばしている」
などといった指摘をしている。まぁ、率直に言って「事実」である。
個人的には、「あー、ついに言っちゃったか。しかもフィジークチャンピオンのジェレミーが…」と思ってしまった。
ジェレミーのコメントに対し、多くのボディビルダーが一斉に反論。その中には、ボディビル業界の超ベテラン「デキスタージャクソン」も含まれていた。
業界のゴッドファーザー「デキスタージャクソン」が反論
ジェレミーの「ボディビルは死にかけている」という発言に対して、プロボディビルダーの「デキスタージャクソン」が反論した。
デキスタージャクソンは、現役のボディビルダーで超ベテラン。48歳にして、未だに世界のトップボディビルダーに君臨する、いわば業界のゴッドファーザーだ。
業界の浮き沈みを長年見ている彼は、インスタグラム上でジェレミーに対してコメントをしている(現在は削除)
「誰とは言わないが、ボディビルに関してごちゃごちゃ言ってるやつがいる」
「ボディビルは死んでないし、ボディビルは常にこの業界のトップにいる」
「お前(ジェレミー)がいようといなくとも、フィジーク業界は発展した」
「エキスポでは多くのファンが”ボディビルダー”に会いに来ているんだ」
参考:WATCH: Dexter not happy with Buendia’s comments about bodybuilding
などと反論。
デキスターの反論を受け、ジェレミーブエンディアは自身のインスタグラム上で回答した。
「ボディビルが嫌いというわけではなく、事実を言っているまでだ」
「たしかに表現は適切ではなかったかもしれないが、ボディビルには”再生”が必要だった(それがフィジークやビキニ部門だった)」
ジェレミーブエンディアは、決してボディビルを批判しているわけではない。彼の言っていることは、残念ながら事実だ。
日本国内においても、ボディビル部門より、フィジーク部門のほうが圧倒的に出場者数が多く、盛況を見せている。ボディビルコンテストに興味がない層でさえ、フィジークやベストボディのことは知っている。
とはいえ、目を背けたくなる事実を、ストレートに言われて嬉しがる人は少ない。
多くの場合、事実をそのまま言ってしまうと感情を逆撫でしてしまい、悪い結果にしかならない。
哲学者「ニーチェ」の格言に、こんな言葉がある。
「人が意見に反対するときは、だいたいその伝え方が気に食わないときである」
伝え方って大事。
マックス