ふぁどうも、@workouthackerです。
どんなに素晴らしい、いわゆる「効かせる」トレーニングをこなしていても、しっかりとした食事をとれていないのなら、すべてが水の泡になります。
では、どんな食事ならいいのでしょうか?
そこで今回は、ボディビルの世界チャンピオン「フィルヒース」が食べている、体を成長させ続けるための食事について見ていきます!
参考記事:Phil Heath’s Olympia Meal Plan | Muscle & Fitness
フィルヒースの基本情報
まず始めに、フィルヒースとはこんな人です。
アメリカ人で、5年連続でボディビルの世界チャンピオンです。
- 身長 約180cm
- オフシーズンの体重 123kg
- オンシーズンの体重 112~113kg
フィルヒースが摂取するカロリーはなんと、1日5000kcal。さすがボディビル世界チャンピオンですね。日本の一般成人男性が摂取するカロリーは1800~2200kcalなので、その約2倍です。
摂取内容をさらに詳しく
総摂取カロリー5000kcal
グラム/日 | カロリー | 総摂取カロリーに対する比率 | |
炭水化物 | 600g | 2400kcal | 48% |
タンパク質 | 400g | 1600kcal | 32% |
脂質 | 100g | 900kcal | 18% |
ざっくりいうと、総摂取カロリーに対して、炭水化物50%、タンパク質30%、脂質20%です。
水は1日に1~2ガロン摂取するようにしています。ガロンというのはアメリカの水計測単位で、1ガロン=3.7リットル。ということは、フィルヒースは1日に3.7~7.4リットルの水を飲んでいるということになります。多すぎるやろ。
フィルヒースの食事内容 オフシーズン編
タンパク質は牛肉をメインに摂取
オフシーズンは牛肉をたくさん食べる。なぜかはフィル自身もわかっていないようだが、彼にとってはウェイトを増やすのに1番効果があるのは牛肉だそう。
牛肉であれば、特にサーロインステーキを多く食べ、他だとサーモンも好んでよく食べる(サーモンロールは1日中食べられるくらい大好物らしい)。サーモンにはオメガ3が豊富に含まれているので、それを摂取する目的もある。
脂質はあまり気にしない
オフシーズンは脂質量はそこまで気にしていない。牛肉、サーモンから摂取する脂質がほとんどで、たまにチートミールを食べるくらい。
また、必須脂肪酸(EFAs)をサプリメントで摂取している。
「EFAs( Essential Fatty Acids)」とは、オメガ3,6など、体に良い脂肪の総称を言う。効果としては、心臓病やぜんそくの予防、関節のケア、また脂肪燃焼効果も認められている(ほとんどの人が知らないが、EFAsは減量に必須)。ちなみにスシも大好きだそう。
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炭水化物は食べたいだけ食べる
フィルヒースが言うには、「もともと炭水化物をとっても太らない体質なので、オフシーズンは食べたいだけ炭水化物を食べる。」とのこと。なんともうらやましい体質・・・!
ただし、食べるのは複合炭水化物のみ(お米やパスタなど)だそう。フィルいわく、「単糖類は体型を壊すから」との理由。砂糖など(単糖類)は一切とらない。
「オフシーズンはゴミ(ジャンクフードなど)を食べることもできるけど、やはりボディビルは自分の仕事なので、そこは真剣にとらえている。
それに、1年を通してクリーンな食事をとることは自分にとってそんなに難しいことではない。むしろ、きちんと食べて体型をキープしていたほうが精神衛生上良いんだ。
たとえ体重を増やす時期であっても、クリーンな食事をとるようにしている」
ボディビルを仕事にしていると、シーズン関係なくゲストポーズにも呼ばれることになります。フィルのような世界チャンピオンなおさら引く手あまたでしょう。
いつでもゲストポーズに行く準備をしてるなんて、さすがはプロですね。
※ゲストポーズとは、ボディビルダーがイベントなどに呼ばれて、ステージ上でポージングをすることです。ほとんどがボディビルやフィジークなどフィットネス関連の大会ですが、たまにダンスショーに混じってポージングをすることもあります。
具体的な食事スケジュール
フィルヒースの1日の食事スケジュールを表にしてみました。
食事 | 時間 | 内容 |
1 | 8時 | 卵の白身6個、クリームウィート1カップ、水230ml |
2 | 11時 | 牛モモ220g、白米2カップ、ブロッコリー |
3 | 13時 | 鶏胸肉220g、玄米2カップ、アスパラガス |
4 | 16時 | プロテイン60g、150g炭水化物ドリンク |
5 | 19時 | 牛モモ肉220g、白米1カップ半、ほうれん草 |
6 | 22時 | ティラピア(魚)220g、ブロッコリー |
3時間ごとに食べています。4番目に関しては、トレーニング後のサプリメントでしょう。
本当はトレーニング前、トレーニング中にもなにかサプリメントを摂取しているようですが、記事には載っていませんでした(掲載している記事を見つけたので後述します)。
ちなみにですが、220gの牛モモ肉には約50gのタンパク質が含まれています。
フィルヒースがオフシーズンによく食べる物ランキング
こういったものも参考になりますね。
- sirloin steak サーロインステーキ
- Salmon steak サーモンステーキ
- Chicken breast 鶏胸肉
- Egg whites 卵の白身
- Cream of Wheat オートミールを柔らかくしたもの
- Oatmeal オートミール
- White rice 白米
- Brown rice 玄米
- Broccoli ブロッコリー
- Sushi hand rolls (salmon, preferably) スシ(できればネタはサーモン)
パスタはランキングに入ってないことが意外でした。アメリカ人なら食べるのかと思ってましたが、やはり炭水化物源はお米が多いようです。
5番目のCream of WheatをAmazonで見つけましたが、約7,000円と、かなり高額でした。日本人は普通に白米か玄米で摂取すればいいと思います。
オンシーズン
オンシーズン(減量期)についても記事を見つけたのでまとめます。
参考記事:Phil Heath’s Competition Prep Nutrition Plan | FLEX Online
食事スケジュール
まずはタンパク質源が変わる
オンシーズン(減量期)には、より脂質の少ないラウンドステーキ、フランクステーキ(牛の内もも)や、ティラピアやオレンジラフィーという魚系にタンパク質源変わります。余計な脂質を摂らないようにしているとのこと。
なお、食事プランは下記の通り。それぞれで出てくるサプリメントは、フィルヒースのブランド「Gifted Nutrition」のものです(日本ではまだ売っていないようです)。
※時間の記載はなかったのですが、オフシーズンの食事時間とほとんど変わりないと思います。
起床後
BCAA5〜10g
目的はおそらく、筋肉の分解を防ぐことでしょう。
食事1
- 鶏胸肉220g
- 卵の白身1.5カップ
- グリット1カップ
- BCAA10〜20g
- グルタミン5〜10g
グリットというのは、乾燥させたとうもろこしを挽いた粉で作った、おかゆのことらしい(こちらのブログを参考にしました)。
食事2
- テンダーロインステーキ340g
- さつまいも220g
食事3
- ティラピア340g
- アスパラガス
- 白米1.5カップ
食事4
- 鶏胸肉340g
- じゃがいも220g
- BCAA10〜20g
- グルタミン5〜10g
食事5
- ティラピア340g
- ブロッコリー
- 白米1カップ
トレーニング中
- Gifted Nutrition Accelerate™ 2 scoops
- 1 scoop of *Growtein™
- 1 serving of *B.Y.L.T.™
フィルヒースブランドのサプリメントです。細かい成分内容はわかりませんでしたが、Growtein(おそらくグロウテインと読む)は炭水化物とタンパク質系です。
B.Y.L.Tの内容は、BCAA、ベータアラニン、グリシン、グルタミン、オルニチン、リシン、ビタミンC、カルシウム、鉄分などが入ったサプリメントです。
1つ目のAccelerateは内容を調べた限りでは、B.Y.L.Tの内容にビタミン、ミネラルをさらに追加したものでした。
トレーニング後
- Gifted Nutrition Ultimate ISO WHEY™ 2 scoops of Oatmeal Cookie
- 1 scoop of *Growtein™
- 1 scoop of Gifted Nutrition BCAAs
- 1scoop of Gifted Nutrition L-Glutamine
これまたフィルヒースブランドのホエイプロテイン(アイソレート)とグロウテイン、BCAA、グルタミンです。
食事6
- テンダーロインステーキ340g
- ほうれん草
食事7
- 卵の白身2カップ
- 卵2カップ
- ほうれん草
就寝前
- Gifted Nutrition Colostrum 1 scoop
- 1 serving of *Amino Zzz™
Colostrumは、カルシウム、ナトリウム、カリウム、免疫グロブリン、ポリペプチド、ラクトフェリンが主な成分。
Amino Zzzに関しては、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、カルシウム、マグネシウム、グルタミン、リシン、アルギニン、グリシン、オルニチンが配合されています。
免疫系をアップさせ、回復を早めるのが狙いだろうなと推測してます。
おわりに
さすがチャンピオンですね、サプリメントもしっかり摂取していますが、それ以前に、食事がとても充実しています。サプリメントに頼る傾向が強い日本人は、ここらへんは見習いたいところです(自戒の意味も込めて)。