背中の筋トレをする場合、「背中の筋肉より、握力の限界が先にきて、トレーニングが続けられない」ということがあります。
「ダンベルを持っていても握力がもたない」
「筋トレで握力がなくなる」
こういった経験、あなたにもないでしょうか?
これでは、背中を限界まで追い込むことができませんよね。
そこで、多くのトレーニーが愛用するのが「パワーグリップ」と呼ばれるアイテム。これを使うことで、握力が潰れることなく、背中を追い込むことができ、背中を大きくすることができます。
私自身、2013年に使い始めてから、背中を強く、大きくすることが出来たと感じています。
今回は、「パワーグリッププロ」で出来ることにスポットを当て、ご紹介します。
マックス
パワーグリッププロの使い方:手首に巻くだけ
(ゴールドジム:パワーグリッププロ)
パワーグリップを手首につけ、バーベル・ダンベルの取っ手に取り付けて使用します。
非常に滑りにくい材質で作られており、摩擦力が強くなります。
よって、自分が本来持つパワーより、何倍も重たいウェイトを持てるようになります。
パワーグリップを使うメリット :背中の筋肉に刺激が入りやすくなる
パワーグリップを使うと、背中のトレーニングの質が”一気に”向上します。これがパワーグリップを使う最大の目的と言っても過言ではありません。
背中のトレーニングでは、バーベルやダンベルを強く握ってしまうと、上腕二頭筋や三角筋後部などの筋肉に効きやすくなります。
よって、背中のトレーニングでは、親指を上から引っ掛け、小指側を意識して引く。そうすることで、背中の筋肉に刺激が入りやすくなります。
パワーグリップの良さとして「握力が強くなる」とよく説明されますが、本質的なメリットは「背中の筋肉を使いやすくなること」です。
マックス
重たいウェイトを扱えるようになる
背中の種目では、デッドリフトやベントオーバーローなど、高重量を扱う種目が多くなります。これらの種目は重量が伸びやすい種目ですが、握力がついてきません。
ベントオーバーローなんかは、パワーグリップの恩恵を特に受けられる種目です。
パワーグリップをつけずにベントオーバーローをする場合、重たいバーベルを持つために強く握る必要があります。すると腕や肩ばかりで引いてしまい、肝心の背中に刺激が入りにくくなってしまいます。
パワーグリップをつけていれば、腕や肩はあまり使わなくなり、背中に気持ち良いパンプを感じることができます。
背中以外の種目でも使える
パワーグリップは背中の種目以外でも、その効果を発揮します。恩恵を受けられる種目をざっと一覧にしました。
種目 | メリット |
ダンベルベンチ系 | ダンベルの持ち運びが楽になる |
ダンベルランジ | 脚を追い込める |
サイドレイズ | 重たいウェイトを扱う時に握力が弱くならない |
バーベルアップライトロー | 肩を最後まで追い込める |
シュラッグ | 重たいウェイトで僧帽筋上部(首の付根)を追い込める |
ダンベルハンマーカール | 重たいウェイトで鍛えられる |
マックス
ダンベルが持ち運びやすくなる
ダンベルを持ち運ぶのが楽になるので、種目をする前にエネルギーをムダに消耗しません。
ジムではダンベルラックに1番近いベンチを使えたらいいですが、毎回そう上手くはいかないですよね。
運悪くラックから遠いベンチを使うことになったとき、重たいダンベルをベンチに持っていくだけでエネルギーを消耗します。
パワーグリップを着けていたら、ダンベルを引っ掛けるだけでいいので、とても楽。これが地味に便利なのです。
頑丈なので長く使える(プロの場合)
パワーグリッププロの驚くべきところは、とても頑丈な点。2013年から使用していますが、壊れることはなく、まだまだ使えています。
ちなみに、お手入れは一切していません。使ったらトレーニングバッグ内に放置です。
無茶苦茶なトレーニングをしない限り、7〜8年以上は使える気がします。
マメはどうしてもできる
パワーグリップも万能ではなく、トレーニングを続けるうちに手のひらにマメができます。重たいウェイトを扱うので仕方ありませんが…。
マメを少しでも抑えたいなら、グローブを着けて、その上からパワーグリップをつけるという対策もおすすめです。
パワーグリップの洗い方:汚れてきたら洗濯機で丸洗い
パワーグリップは、手首部分にあるパッドが汗を吸い込むため、長く使っていると汗臭くなります。
そんなときは、洗濯機で丸洗いできます。
私の場合、パワーグリップを洗濯ネットに入れ、洋服などと一緒に洗っています。本当は「手洗いモード」などで優しく洗ってあげたほうがいいのでしょうが、ズボラな私は全部まとめて洗います。
製品が劣化することもなく、天日干しをしておけば、すぐに乾きます。朝に洗濯したら、午後にはジムで使えるでしょう。
比較:リストストラップよりも強く、セッティングが圧倒的に早い
「リストラップ」との比較
パワーグリップを語る時、ほぼ必ず比べられるのが「リスト・ストラップ」
リストストラップは安いのがメリットですが、パワーグリップに比べるとグリップ力が弱く、重たいウェイトを扱うとズルズル取れてきます。
また、セットのたびにストラップをバーに巻きつける必要があり、個人的にはこれが非常にイライラ…。
極度の面倒くさがりな私は、上記の理由からパワーグリップを使用しています。
パワーグリップ「プロ」を選べぶき理由。プロは耐久性が抜群に良い
ゴールドジムのパワーグリップには、「パワーグリッププロ」と「安めのパワーグリップ」の2種類があります。
もし、あなたがこれから買うのなら、プロを強くおすすめします。
理由は次の3つ。
- ノーマルタイプより滑りにくい
- パワーグリッププロのほうが若干長いので巻きやすい
- 耐久性が強いので長持ちする
ノーマルタイプより滑りにくい
プロパージョンのパワーグリップは、非常に滑りにくい性質のゴムで作られています。そのため、グリップが力が格段に上がり、バーベルやダンベルが手からすり抜ける心配がありません。
ノーマルタイプより巻きやすい
プロタイプは、ノーマルタイプよりもゴムの部分が長く設計されています。
ゴムが長いぶん、バーベルに巻きつける量が多くなり、グリップ力が増えます。
耐久性が強く、長持ちする
私の友人は値段をケチって安いほうを買いましたが、すぐにボロボロになり、壊れました…。
もちろん使い方が悪かった可能性もありますが、最初から使い方が上手な人などいません。
それに、価格的にも数千円の違いです。
その値段をケチってすぐに壊れるのと、予算を少しだけ増やして5年以上使えるなら、私なら後者を選びます。
事実、私は2013年頃にパワーグリッププロを購入し、今でも壊れることなく使用しています。
最近のサプリは、安くて品質が良いものが増えてきました。ですが、トレーニンググッズはお金をかけるほど質が高くなり、長く使えて結果的にお得だと感じています。
どうせ長く使うことになります。「安物買いの銭失い」にならないようにしましょう。
パワーグリップのサイズ 選び方
私は「Lサイズ」を使っています。身体のサイズは172cm、骨格太め。おそらくMサイズでもフィットはすると思います。
骨格が細め、身長が170cm以下の男性ならMサイズがおすすめです。
Lサイズだと手首周りがフィットせず、ガバガバしてトレーニングがしづらいと思います。
骨格が太くて、身長180cm以上、体重80〜90kg以上なら、間違いなくLサイズをおすすめします。
どちらか微妙でしたら、Lサイズを選んでおけば間違いないでしょう。
女性なら1番小さいSサイズでOKです。
- 骨格が太めの男性:Lサイズ
- 骨格が細めの男性:Mサイズ
- 女性:Sサイズ
よくありそうな質問
ラバーの部分の臭いはある?
ゴムなので、どうしても臭いはありますが、使っているうちにある程度は取れます。気にするほどの臭いでもない気がします。
「握力が強くならない」ってことはない?
とくに感じたことはありませんね。パワーグリップはボディビルダーでも使用しているアイテムですが、彼らの握力はとても強いです。
筋トレ初心者こそパワーグリップを使い、レベルアップしよう
「自分はまだ初心者だから、こんなグッズは必要ない」
そう思っている人ほど、使ってみてください。
というのも、背中の筋肉を”上手く”使う感覚がわかりやすくなるからです。この感覚を掴めないと、いつまでたっても背中は大きくならず、三角筋後部(肩の後ろ)ばかりが筋肉痛になります。
私も初心者の頃は「リストストラップを使ってるし、自分はここまでの物は必要ない」と思っていました。
ですが、当時通っていたゴールドジム内であまりにも評判が良く、試しに使い始めたら、背中に上手に効かせられるようになりました。デッドリフトの使用重量が一気に伸びたのは嬉しかったですね。
なお、Amazonでは、なぜかべらぼうに高い価格で売っている店舗があるのでご注意を。
以下の店舗は正規の値段で買えます。