アメリカのゴールドジム本社が「連邦破産法第11条」を申請しました。新型コロナウィルス感染症拡大の影響によるものです。
Gold’s Gym filed for bankruptcy amid coronavirus pandemic – Business Insider
一部では「ゴールドジムが破産!?」と騒がれていますが、これは私たちが想像する「破産」とは違います。同社CEOのアダム氏は、「ゴールドジムが廃業するわけではない」とプレスリリースで述べています。
「連邦破産法第11条」とは、会社が完全になくなるのではなく、事業を継続しつつ再建を進める、日本の「民事再生法」にあたるシステムです。
ちなみに、会社を完全に消滅させるのは「連邦破産法第7条」です。
「フランチャイズ運営には影響なし」
影響を受けるのは同社が直営するジム事業のみで、「世界各国でフランチャイズ運営されているゴールドジムには影響がない」と発表しています。
今回の申請は、当社のライセンス部門に影響を与えるものではありません。ローカルでフランチャイズ展開をするゴールドジムとの関連性もありません。COVID-19のパンデミックは確かに当社の直営ジム事業に影響を与えましたが、破産申請は、現在の事業にこれ以上の影響を与えることはないと考えています。
日本では、「THINKフィットネス」がフランチャイズ展開をしています。今回の破産申請の流れで日本のゴールドジム店舗が閉鎖する、ということはありません。これについてはTHINKフィットネスが発表しています。
5月5日付けで報道がされております米国ゴールドジムインターナショナルホールディングス(以下GGI)が、5月4日に米連邦破産法11条の適用を裁判所に申請した件につきまして、フランチャイズである日本におけるゴールドジムの運営への影響はございませんので、ご安心頂けますようお願いいたします。
フランチャイズとして日本のゴールドジムを運営しております弊社とGGIは資本関係は一切ございませんので、引き続き弊社は店舗の営業再開に向けて準備を進めさせて頂いているところでございます。
とはいえ、本社の破産申請自体はやはりポジティブなことではありません。
破産申請は、世界中にある約700拠点のうち、約10%を占める本社所有の拠点のみに影響を与えると述べた。
実際に、4月には米国本社が直営する30箇所のジムを閉鎖します。
これからもゴールドジムは続く
アダム氏は同プレスリリースにて、次のように述べています。
ゴールドジムブランドは強力です。これからも世界中の何百万人もの会員にサービスを提供することに注力しながら、デジタルビジネス、ライセンスプログラムを革新し、世界的シェアを成長させていきます。」
ひとことでまとめると、「今のところ、ぼくたちのゴールドジムはなくならない」ってことですね。もちろん、予断を許さない状況ではあると思いますが。
ツイッターでの反応は?
ツイッターでは冷静に判断している人がわりと多い印象です。
破産を申請したゴールドジムですが、これは「連邦破産法第11章」というもので、日本の「民事再生法」に当たる法的手続きです。ゴールドジムは世界に約700のジムがあり、今回の破産申請ではフランチャイズ加盟者には影響は無いようです。https://t.co/v3WDoLOH1I
— T.Kamada (@Kamada3) May 4, 2020
ゴールドジム倒産!と話題だが、正確にはチャプター11なので注意
— イシケンTV – ニュース解説 / 石田健 (@ishiken_bot) May 4, 2020
・コロナにより自社所有の30店舗を完全閉鎖
・しかしCEOは「廃業せずサービスは提供」と強調
・同ブランドは700店舗を抱えるが、自社所有は10%
・C11は事業停止ではなく、むしろ継続しながら再建を目指すものhttps://t.co/sTRAauOhP7
それにしても、ジム業界で世界最強のブランドを誇るゴールドジムですら破産申請をするのですから、他の直営ジム事業しかない企業はどうなるのでしょうか・・・。
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