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初めてのサイクリングでムスコの感覚がなくなった話

自転車をテーマにした漫画「弱虫ペダル」がきっかけで、サイクリングに初挑戦しました。

走りきった後の達成感は素晴らしかったのですが、その後、ムスコ(局部)の感覚がなくなってしまったというお話です。

「弱虫ペダル」がきっかけでサイクリングに初挑戦

「弱虫ペダル」とは、数年前にサイクリングブームを巻き起こした、サイクリング漫画です。

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高校生でオタクの主人公が、ひょんなことから自分に自転車の才能があることを発見し、自転車競技部に入部。そこは全国でも有名な強豪校で、どんどん自転車の才能を開花させてゆく、青春サイクリングバラエティ漫画です。Amazonプライムではアニメが全シーズン公開されています。

私は長距離スポーツが大の苦手で、小学校のマラソン大会は後ろから数えたほうが早いくらい、スタミナが皆無な少年でした。

しかし、最近弱虫ペダルを読むようになり「あれ、ちょっとやってみたいかも?」と思い始めたんです。思い立ったらすぐ行動派の私は、サイクリングガチ勢の先輩に連絡をして、一緒に走らせてもらうことに。ガチな先輩なので、自転車も数台あるとのことで初期投資は無料でした。最高。

山登りを含む60kmを走破

サイクリング当日。胸が高鳴ります。

先輩から借りた自転車は、ロードバイクではなくクロスバイクでした。ロードバイクはレース用、クロスバイクはどちらかというと街乗り用といった位置づけだそうです。

参考:クロスバイクとロードバイクの違い | トレックバイシクルストア「ロードバイク、クロスバイクのトレック専門店」

最初こそ乗るのは怖かったのですが、初めて乗るクロスバイクは、ママチャリとは比べ物にならないくらい快適でした。とにかく早く、怖いくらいぐんぐん進む。初めてクロスバイクに乗った人は口を並べて「どこまでもいける感じがする」と言うそうですが、本当にそれ。

当初は、河川敷を軽く走って、サイクリングの楽しさを感じて終わる予定でした。しかし、10kmほど走ったところで「あれ?全然いけますねこれ」と先輩に伝えてしまったのです。これがまずかった。悪夢の始まりでした。

  • 先輩「お、じゃあもっと行ってみるか?山とか登ってみる?」
  • 私「お、ヒルクライムですか?いいですね、行きましょう。」
  • 先輩「初心者にはキツイで」
  • 私「じゃあ僕は脚を一度も地面につかずに登ってご覧にいれましょう」
  • 先輩「言ったな?絶対やで」
  • 私「ゼハハハ、余裕ですよ」

と、意味のない意地を張り、急遽近くの山へ向かうことに。

今思えば、自転車を楽しむだけだったはずが、「ただの修行」に変わった瞬間でした。

自分の限界を超える達成感

「ぐんぐん進む自転車だし、普段スクワットやりまくってるし大丈夫だろ」と思っていたのですが、山に入った途端、もう泣きたくなりました。

  • 私「え?なにこれ?山登りってこんなにきついの?」
  • 先輩「これは山登りにすら入らんレベルやで。ただの道や」
  • 私「・・・」

すぐに引き返したくなったのですが、ここまで来た以上は自分にも意地があるので戻れません。

あなたは、自転車に乗って30分ほど山を登り続けた経験があるでしょうか?

登って、
登って、
登って、
ひたすら漕ぐ。

  • 先輩「ほら見てみ、この景色きれいやで」
  • 私「(うるせぇよ…!)」

「きつい」「しんどい」といったレベルをとうに超え、わけがわからない状況です。眼の前がチラチラしてぶっ倒れそう。心臓はバクバクと音を立て、今すぐ張り裂けそう。どんな脚トレよりもはるかにキツい。

そこで痛感したのは、「初心者が絶対に見栄を張ってはいけない」のと「今までの脚トレ、自分は全然追い込んでなかったな…」ということでした。

筋トレへの気付き

「肉体の限界は精神のはるか先にある」

筋トレ界ではよく言われる言葉で、つまり「自分が無理だと思っても体は続けられるから頑張れ」という意味です。普段から自分に言い聞かせていたはずが、届いていなかったんですね。

漕いで、漕いで、「もう無理だ、ダメだ」と何度も思ったけど、「いや、いける」と思ったらまだ脚は動く。

自分の限界は、自分が思うよりもはるか向こう側にあるのだと、あらためて実感しました。

結果、約束通り脚を地面につかずに山を登りきることに成功。

先輩に「初心者で、クロスバイクで、しかも普通のスポーツシューズで登りきったのはほんまに偉い」と褒められました。何やら自転車用のシューズがあって、それを履くとさらにスイスイ進むそうです(先に言えや…!)。

今まで自分のメンタルは豆腐並にプニプニだと思っていたのですが「自分、意外とできるんだな」と自信になりました。そういえば、最近はこんな達成感は感じてなかったな。

ムスコさんの感覚がなくなる

大きな達成感に満足して下山し、コンビニに寄りました。
用を足そうとトイレに入ったとき、異変にすぐ気づきます。

「あれ?ムスコさんの感覚がない」

おかしい。おかしい・・・!
触ってみても、そこにない感じ。それにビリビリ痺れてる。

額からにじみ出る変な汗。

「あの〜ムスコの感覚が一切ないんですけど・・・」と先輩に聞くと、「ああ、自転車乗るとたまにそうなるで。アソコが痺れたり、感覚なくなんねん。でもまぁすぐ治るで」と。

(いや、だからそれを先に言えよ・・・!)

帰ってからいろいろ調べると、同じ経験をしているサイクリストがたくさんいるようです。どうやら、サドルで会陰部が長時間圧迫されることによって、血流や神経に障害が出てしまうとか。長い時間正座をすると脚が痺れるのと同じ症状ですね。勃起障害が出ることもあるため、「自転車ED」や「サイクリングED」とも呼ばれています。

対策としては、自転車レース用パンツを履いたり、たまに立ち漕ぎをするといいようです。

日に日に症状はよくなっているものの、アソコが痺れている感覚はあまりよいものではなく、ストレスが溜まりますね・・・。

最初は軽いレベルから始めよう

結局、6時間ほど走りました。体はボロボロで、その日は疲れて寝付きが悪かったです。「これはカロリーが絶対足りない」と感じ、トータルで4300kcalほど摂取しましたが、翌日は体重が減り、絞れた感じがありました。良い減量方法になるかもしれません。しばらくやりたくないけど。

とはいえ、今ままで持久系スポーツが苦手だった私が、「これならできそう」と思えたのは新しい発見です。マラソンとは違い、関節系にあまり負担がないのがいいですね。

ということでみなさん、初めてサイクリングをする場合は、見栄を張らずにアソコに気をつけて、最初から長時間走らないように気をつけましょう。