ようこそ、ボディビルの世界へ。
ボディビルコンテストで使われる「特殊なかけ声」を集めた書籍が発売されました。
なぜかけ声が生まれるのか
そもそも、ボディビルの大会でなぜかけ声が必要なのでしょうか?
場を盛り上げるというのもありますが、「審査員に自分が応援する選手を見てもらいたい」というのが大きな理由です。
ボディビルの大会では、選手たちが横に並び、様々なポーズを取ります。そんな選手たちの肉体を見て、複数のジャッジが審査をします。
ただ、ジャッジは、選手ひとりひとりの筋肉の細かい部分を、制限時間内に見なければなりません。
ジャッジも人間です。すべての選手の肉体を、時間内に把握するは難しい。そこで、審査員にどれだけ見てもらえるかが鍵になります。
というわけで、その選手を応援するファンや友人が、その選手へ審査員の注目を向けるために、かけ声をするってことなんですね。
一般的には、次のようなかけ声がよく使われます。
- 「◯番、デカイ!」
- 「◯番、足太い!」
- 「◯番、キレてる(脂肪が薄い)!」
など、こういったかけ声がどんどんエスカレートした結果、
- 「◯番、冷蔵庫!(みたいにデカイ)」
- 「◯番、肩メロン!(みたいに丸い)」
といったふうに、進化していったのでしょう。
(何度も大会を観戦していますが、実際はそんなに聞く機会はないような気もしますが…)
ボディビルの大会に行ったことがなければ、ただのネタのように感じることでしょう。
「特殊なかけ声」を言う側も、冗談で言っている人がほとんどのはず。ある種の大喜利合戦ですらあります。観戦者も普通に笑っていますし。
初めてボディビルの大会に行くときの準備本としてはいいかもしれませんね。