あちゃー・・・。
株式会社ドームが展開するスポーツニュートリ ションブランド「DNS」のサプリメント「アイアンSP」から、WADA(世界反ドーピング機関)で禁止されている物質が検出されました。
具体的な成分は次の3つです。
- DHEA
- 5(6)-androstane-3b,17b-diol
- 5-androstane-3b, 17a-diol(※WADAが禁止物質に準ずるものとして指定)
同社は、9月25日にホームページ上で禁止物質検出について報告しています。
DNS「アイアンSP」よりWADA禁止物質検出のご報告 | Information | NEWS | DNS ZONE
株式会社ドームは同文で「ドーピング検査で陽性反応が出る可能性は極めて低いと考えております」と発表しています。
DNSサプリでコンタミネーション発生か
同報告でDNSは「当該商品の製造されたラインに残存していた禁止物質が混入した可能性があり、原因究明を進めております」と述べています。
筆者のサプリメント企業で働いていた経験からいっても、製造段階で禁止物質が混入したと思われます。これをサプリメント業界では「コンタミネーション(以下コンタミ)」と呼びます。本来配合してない成分がラインに残ってた影響で、別の製品に入ってしまう現象です。
DNSは国際的なアンチドーピング認証プログラムである「インフォームドチョイス」を導入していますが、「アイアンSP」は販売後に認証を受けようとしたところ、禁止物質が検出されたと連絡が入ったようです。
過去にギャスパリニュートリションの「アナバイト」でもコンタミが起こりました。DNSのような知名度・規模ともに大きな企業が意図的に禁止物質を入れるわけがないため(そもそもサプリ会社が禁止物質を入れる理由がない)、コンタミでほぼ間違いないでしょう。
問題なのは、DNSがスポンサーをしているプロアスリート、チームの規模が大きく、さらに多岐にわたること。読売ジャイアンツ、福岡ソフトバンクホークスといったプロ野球チーム、プロバスケットリーグ「Bリーグ」のチーム、さらにはバスケットボール日本代表まで・・・。とんでもない規模です。
すでに約2000個のアイアンSPが市場に流通しており、同社は回収作業を進めているとのこと。購入した方は店舗へ持参し、返品・返金処理を受けましょう。