IFBBプロ選手の「ブランドン カリー」が、日本時間3月1日〜3日に開催された「アーノルドクラシック2019」のオープンクラスにて、初優勝を飾りました。
アーノルドクラシック2019 オープン「ブランドン カリー」が初優勝
- ブランドンカリー
- ウィリアムボナック
- ルーク サンドウ
- セドリックマクミラン
- ローリーウィンクラー
- スティーブ クークロー
▼ショーの様子
1位:ブランドン カリー(アメリカ)
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オープンクラスとは体重無差別級のクラスで、いうなれば「ボディビルの頂点を決める階級」のこと。そんな激戦を勝ち抜いたのは、「ブランドンカリー」。
ポイントは22点、2位のウィリアムボナックは30点。前年度王者のウィリアムボナックを抑えての初優勝でした。
彼は4人の子どもがおり、2013年のアーノルドクラシックブラジル、2017年のアーノルドクラシックオーストラリアでも優勝しています。パパビルダーということですね。
優勝賞金:13万ドル(約1450万円)
▼選手コメント(インスタグラムより)
また別の夢が叶いました…。このためにハードワークをしました。本当にありがとうございます!ステージ上だけではなく、普段の生活から感謝しています。小さなことの積み重ねでここまでこれました。コーチやスポンサー、妻や子どもたち、ファンや友達など、サポートしていただいた方すべてに感謝します。
2位:ウィリアムボナック(オランダ)
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ウィリアムボナックは2位でフィニッシュ。
ほぼ完璧なコンディションに見えましたが、ブランドンカリーの肉弾戦車ぶりが評価されたようです。2018年度のアーノルドクラシックUSAチャンピオンであり、同年のミスターオリンピアでは2位に入賞している実力者です。
優勝は叶いませんでしたが、モストマスキュラー賞を受賞しました。正直、このレベルになるとどちらも王者にしか見えません。
ミスターオリンピアでは必ずリベンジを狙ってくるでしょうし、今後が楽しみですね。
2位の賞金7万5千ドルに加え、モストマスキュラー賞の1万ドルを獲得。950万円相当。
3位:ルーク サンドウ(イングランド)
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イングランドのルークサンドウが3位にランクイン。2017年のアーノルドクラシック王者「セドリックマクミラン」を破っての入賞です。彼がアーノルドクラシックに出場するのは2度目。
賞金:5万ドル(約560万円)
ジャッジスコア:51ポイント
▼選手コメント(インスタグラムより)
We fucking did it. 私をサポートしてくれた、信じてくれたすべての方に感謝します。これはただの始まりにしか過ぎません。ありがとう。
4位:セドリック マクミラン(アメリカ)
2017年のアーノルドクラシック優勝者、セドリックマクミランは4位に入賞。
「目隠しフリーポーズ」にはいろんな意味で度肝を抜かれましたね。いろんな意味で。シュワちゃんなんてスマホで撮影しちゃってます。
セドリックがはちまきを手にとった瞬間、「うそ?やるの?それやっちゃう?おわ〜やっちゃった〜!」と謎の興奮が沸き起こりました。
ちなみに、セドリックマクミランはシュワちゃんのお気に入りで、「フリーポーズが上手で、アウトラインがきれい」だから好まれているとのこと。私も彼のポージングが一番好きです。
賞金:3万ドル(約330万円)
ジャッジスコア:68ポイント
5位:ローリーウィンクラー(オランダ)
「コンディション調整が上手くいっていないようだった」という評価だったローリーウィンクラー。5位に入賞しました。調整に問題があったとしても、5位に入ってしまうのはさすがに実力者。今年のミスターオリンピアにも期待です。
賞金:1万5千ドル(約167万円)
ジャッジスコア:92ポイント
6位以下(選手、国、スコア)
- 6:スティーブ クークロー、アメリカ、95
- 7:ラファエル ブランダオ、ブラジル、120
- 8:ジョシュア レナートウィクス、オーストラリア、135
- 9:アキム ウィリアムズ、アメリカ、159
- 10:ビクターマルティネス、アメリカ、165
- 11:チャールズ ディクソン、アメリカ、193
- 12:ミカイル ヴォリンキン、ウズベキスタン、199
ブランドンカリーとウィリアムボナックなどトップ4選手比較
トップ4選手の比較をみていきましょう。
(左:ウィリアムボナック、右:ブランドンカリー)
もはやどちらもすごすぎて甲乙つけがたい。
(左からセドリックマクミラン、ウィリアムボナック、ブランドンカリー、ルーク サンドウ)
ウィリアムボナックの二頭筋の丸々しさが目立っていますね。
ブランドンカリーは広背筋がとても広く、正面からみてもその分厚さが顕著です。肩も大きく丸い。
セドリックマクミランのアウトラインが目立ちます。身長が高いので迫力満点。
脚の完成度だけでいうとウィリアムボナックに軍配が上がるかもしれません。丸々と発達しています。
ブランドンはゴツゴツしていて戦車みたいな印象。
ルークの脚もひし形シルエットで迫力があります。
ブランドンの僧帽筋が分厚すぎる…。
なかやまきんに君なら「アナコンダ2匹でも飼ってるのかい!?」と言いそうな。
横から見たブランドンの広背筋がすごすぎませんか、これ。
やはり限界突破してしまっている人間の広背筋はエグいくらい太い。なんじゃこれ。女性の太ももくらいあるんじゃないのか?
ここでもブランドンの肩の大きさが突出しています。ただ、脚は他の選手よりは控えめな印象。
そして、ウィリアムボナックの完成度が凄まじい。このポーズでいうとウィリアムボナックが一つ抜けている。
ウィリアムボナックがアブドミナルサイのとき、左足を横に向けるのは彼のシグニチャーポーズ。彼の丸い脚が強調されるのを知ってやっているのでしょう。
それにしてもみんなポーズが違いすぎて審査がむずかしそう…。
比較審査は終了。
ウィリアムボナックは全身を強調して、ブランドンカリーはどちらかといえば上半身を強調したポーズにしています。
セドリックマクミランは長身でアウトラインが良いので迫力がすごい。
スコアシート詳細
※賞金については2019年3月3日の為替レートを参考