ブラジリアン柔術の練習中に左膝を痛めてしまったので、ザムストの膝サポーター「ZKプロテクト」を買った。実際に長期間使ってみたので、この記事で使い心地やメリット、デメリットなどをレビューしていく。
メリット
ZKプロテクトを実際に使って感じたメリット:
- 膝を強く固定できるのに動きやすい
- 通気性が良く、蒸れにくい
- 痛みが減り、練習に集中できる
- 頑丈で壊れそうにない
膝を強く固定できるのに動きやすい

ZKプロテクトはザムストの膝サポーターシリーズでも最強の固定力を誇る。サポーターの左右に膝の動きを補強するステー(丈夫なプラスチックのようなもの)が入っており、膝を完全にサポートする。しかし、強い固定力を発揮しつつも、運動の邪魔にならない「しなやかさ」もあるのが特徴だ。
競技的に、柔術は深くしゃがんだり、すぐに立ったりという動作がとても多い。当然そのたびに膝を曲げ伸ばしするのだが、ZKプロテクトは左右の固定力は強いにもかかわらず、この曲げ伸ばしがとてもやりやすい。購入前は「動きにくくならないかな」とちょっと不安だったのだが、まったく問題にならなかった。
柔術ほど膝を曲げ伸ばしする競技は他にあまりないと思っているので、柔術で使いやすいなら他のどんな競技でも使いやすいだろう。柔道、レスリングでも問題なさそうだ。もちろん、バスケットボールやバレーボールなどの膝を酷使するスポーツにも向いている。
通気性が良く、蒸れにくい

ZKプロテクト全体が通気性の良い生地で作られていたり、膝裏はメッシュになっているため、とても通気性が良い。冷房が効いているとはいえ真夏の柔術道場で汗だくになっても、嫌なニオイが発生することはなかった。何かしらのサポーターを使ったことがある人ならこのすごさを理解できるはずだ。
痛みが減り、練習に集中できる
私は内側側副靱帯を痛めていて、膝が左右にぶれる動きをすると痛みが発生していた。しかしZKプロテクトを装着すると、左右についてるプレートが膝の動きを補強してくれるため、痛みが減った状態で柔術を練習することができた。
本来、痛いときはやらないほうがいいのだが、痛みを抱えても練習したいときはあるものだ。そのためのサポーターだもの。
頑丈で壊れそうにない
ZKプロテクトは最強の固定力を謳っているので、そのぶん生地が分厚く頑丈に作られている。なにより、柔術というかなりハードな格闘技でもまったく壊れる気配がないので、さすがの日本製だなと思う。
デメリット
ZKプロテクトを実際に使って感じたデメリット:
- ちゃんと装着しないと下にズレてくることがある
- 日常生活で装着するのには向いてない
ちゃんと装着しないと下にズレてくることがある
これはいつも発生するわけではないが、ZKプロテクトをちゃんと適切な位置に装着しないと、下にズレてくることがある。私の場合、柔術着の下に装着するため、練習中にズレてきたら位置を修正しにくい。
対策としては、ZKプロテクトの膝の部分をしっかりと自分の膝のお皿にぴったりはめること。その時、やや膝上に装着するイメージでやると、下にズレてくることは防げる。
日常生活で装着するのには向いてない
ZKプロテクトはスポーツガチ勢向けなので、日常生活での用途には向かない。かなりキツめに作られているため、服の上から装着するのはほぼ無理だと思ったほうがいい。ただ、スパッツ、レギンスなど薄い素材なら上から装着できるし、短パンなら問題ない。
ZKプロテクトがそもそもスポーツ用に作られているため、これはデメリットというよりも商品のカテゴリ分けといった感じだ。
ZKプロテクトが向いている人
ZKプロテクトが向いている人はこちら:
- バスケットボール、バレーボールなど膝を酷使するスポーツをしている
- 柔道、柔術、レスリングなど、激しいコンタクトスポーツをしている
- 前十字靭帯断裂など膝に重症を負った経験があり、それでもスポーツを続けたい人
ZKプロテクトを検討している人は、おそらく現時点で膝にかなり痛みがある人だったり、膝に重症を負った経験がある人だと思う。そんな人にはぜひおすすめしたい。
逆に、「膝はちょっと痛いけど、でも全然歩ける」くらいの方にはZKプロテクトは過剰な性能になってしまうのであまりオススメしない。
ZK-MOTION ミドルプラスサポート、バウアーファインドと比較
ZKプロテクトを購入するにあたって、以下2つの製品と比較した。
バウアーファインドはドイツの医療機器メーカーが開発するブランドで、NBAの公式サポーターになっていたり、レスリング選手がよく使っている。効果は折り紙付きのようだが、そのぶん価格がZKプロテクトより6000円くらい高かったため断念。
同じくザムストのZKモーションも検討した。こちらはZKプロテクトよりも安くてバウアーファインドっぽい感じで良かったのだが、ZKプロテクトと違って布っぽい生地でつくられている。そのため、「柔術道場で畳とこすれてすぐに破れてしまうかも?」という不安が拭えず、購入には至らなかった。
よって、「バウアーファインドより安くて、生地も頑丈そうだから畳とこすれても大丈夫そう」という理由で、ZKプロテクトを選択した。
もし自分が柔術ではなくて、バスケットボールやバレーボールなどをやっていたらZKモーションやバウアーファインドを検討していたかもしれない。
まとめ
私としては、「ザムスト ZKプロテクト」は確実に買ってよかったと思える商品だった。というか、これなしだと柔術の練習ができなかったので、自分にとっては救世主みたいな製品だ。
現在は膝の怪我がかなり回復したため、ZKプロテクトをつけずに練習できている。しかし、ずっと付き合っていくタイプの怪我なので、痛くなり始めたらまた装着して練習するだろう。それくらい信頼しているサポーターだ。