筋トレ雑誌や動画でよく使われる、「トップポジション」や「ボトムポジション」、「ミッドレンジ」という用語について解説します。
スクワットで見るトップポジション、ボトムポジションの例
画像で見たほうがわかりやすいので、スクワットを例に解説します。
ウェイトが下がっている時点を「ボトムポジション」と呼びます。
(ボトムポジション)
ウェイトを持ち上げた時点を「トップポジション」と呼びます。
(トップポジション)
トップポジションとボトムポジションの中間を「ミッドレンジ」と呼びます。
(ミッドレンジ)
ひとつずつ、詳しく見ていきましょう。
トップポジション
ウェイトを挙げきったところを、「トップポジション」と呼びます。その動作の1番上(トップ)にいるというイメージですね。
- スクワット:立ち上がった時
- デッドリフト:立ち上がった時
- ベンチプレス:ウェイトを挙げて腕が伸び切ったとき
マックス
トップポジションで最も負荷がかかる種目:収縮種目、コントラクト種目
トップポジションあたりでもっとも負荷がかかる種目を、「収縮種目」や「コントラクト種目」と呼びます。
筋肉がギュッと固く収縮し、いわゆる「パンプ感」が強くなる種目です。
- レッグエクステンション
- ケーブルカール
- ラットプルダウン(オーバーグリップ)
収縮種目の場合、トップポジションまでしっかり筋肉を収縮させないといけません。そのため、重たいウェイトは扱わずに、10〜20レップあたりを目指してトレーニングすることが多いです。
マックス
用語の使用例:トップポジション
例えば、次のように使います。
- 「トップポジションでの負荷を逃がさない」
- 「デッドリフトでは、トップポジションでの負荷がかからない」
マックス
ボトムポジション
ウェイトがもっとも下がったポイントを、ボトムポジションと呼びます。多くの場合、筋肉が伸びた状態になります。
- スクワット:しゃがんだとき
- デッドリフト:しゃがんだとき
- ベンチプレス:バーベルを下げて胸についたとき
マックス
ボトムポジションで最も負荷がかかるポジション:ストレッチ種目
ボトムポジションあたりでもっとも負荷がかかる種目を、「ストレッチ種目」と呼びます。収縮種目よりも筋肉に大きな負荷をかけることができ、筋肥大に有効とされています。ただ、多用すると、筋肉痛が激しくなるので注意。
多くの関節を使用する「コンパウンド種目」は、たいていの場合がミッドレンジで負荷が最も強くなるので、ミッドレンジ種目に分類されます。
- ダンベル・フライ
- インクライン・ダンベルカール
- ライイング・サイドレイズ
重たいウェイトを扱う場合が多く、6〜10レップあたりを使用することが多いです。
マックス
用語の使用例:ボトムポジション
例えば、次のように使います。
- 「ボトムポジションで負荷が抜けないようにする」
- 「ダンベルカールのボトムポジションでは、二頭の負荷を抜いてはいけない」
ミッドレンジ
トップポジションとボトムポジションの中間地点を「ミッドレンジ」と呼びます。
- スクワット:立ち上がる途中
- デッドリフト:立ち上がる途中
- ベンチプレス:バーベルの押し始め
ミッドレンジで最も負荷がかかる種目:ミッドレンジ種目
ミッドレンジでもっとも負荷が高くなる種目を、「ミッドレンジ種目」と呼びます。筋力向上や筋肥大に適した種目で、身体の基本的なバルク(筋量)をつけたり、身体能力を向上させるのに採用します。
- スクワット
- デッドリフト
- ベンチプレス
重たいウェイトを扱い、3〜8レップあたりでレップ数を設定することが多いです。
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用語の使用例
- 「ベンチプレスでは、ミッドレンジでもっとも負荷が強くなる」
- 「バーベルローでむやみにチーティングをすると、ミッドレンジでの負荷が抜けやすくなる」
その他
「トップポジション」や「ボトムポジション」などと、一緒に使われることが多い用語を解説します。
レンジ(Range)
筋トレの動作の幅のことを指します。
例えば、床からバーベルを引くデッドリフトのことを、「フルレンジ・デッドリフト」と言ったりもします。「Full range(フルレンジ)」なので、すべての範囲を使ったデッドリフトということです。
(引用)
スクワットでも同様です。お尻を並行より下まで落としてしゃがむスクワットを、「フルレンジ・スクワット」と呼ぶこともあります。
(引用)
ハーフレンジ
「フルレンジの半分の範囲を使う」ということを指す、「ハーフレンジ」という用語も存在します。
例えば、膝あたりからバーベルを引くデッドリフトを、「ハーフデッドリフト」と呼びます。範囲の狭いスクワットも、「ハーフ・スクワット」と言います。
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スタートポジション
筋トレの動作が始まるポイントのことを、「スタート・ポジション」や「スターティング・ポジション」と呼びます。
- スクワット:バーベルを担いだ時点
- デッドリフト:バーベルの引き始め
- ベンチプレス:ラックからバーベルを外したとき
用語の使用例
スタートポジションという言葉に関しては、例えば次のような感じで使用します。
- 「スタートポジションから筋肉に負荷を乗せておく」
- 「マシンカールでは、腕を曲げたところをスタートポジションとして動作をおこなうと、二頭に効かせやすい」
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まとめ
今回紹介した単語は、トレーニング雑誌やビデオでは、ほぼ必ずといってよいほど使われます。覚えておいて損はありませんよ!
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