あなたはベンパクルスキーを知っていますか?
日本ではあまり有名ではないかと思いますが、アメリカのボディビルダーの中でも超理論派で知られるボディビルダーです。
今回は彼のトレーニング解説が上手すぎて、英語がわかる人が見たら日本のトレーナーの仕事を奪ってしまうのではないかというお話。
ではなくて、単純にとても勉強になるのでご紹介します。
ベンパクルスキー(Ben Pakulski)ってだれ?
・Benjamin Pakulski 通称「Pak-Man」「B-Pak」
・1981年3月18日 (34歳) カナダのトロント出身のボディビルダー。
以下ウィキペディアより引用
12歳の時に栄養に興味を持ち始め、15歳でボディビルを始める。好きなボディビルダーはリー・プリースト、ドリアンイェイツ。チャールズグラスのトレーニング指導を受けたこともあるそう
特殊な名前はポーランド人の父からのもの。
結婚してて、2人のこどもがいます(映画Generation Iron でも出てきてた)。
一ヶ月に約54kgの肉を消費するそうで、肉の食費代だけでも一ヶ月約13万円w。
肩と足がケタ違いにデカい。そしてめちゃくちゃ早口で聞き取るのがいつも大変です。
コンテスト等の実績としてはこちら
- 2011- Arnold Classic- 10th
- Australia Pro- 4th
- 2012- Flex Pro- 2nd
- 2012- Arnold Classic- 4th
- 2012- Mr.Olympia- 11th
- 2013 – Arnold Classic – 2nd
- 2014 – Arnold Classic – 7th
優勝経験はありませんが、2013年にアーノルドクラシックで2位になっているのはすごいですね。
ベンパクルスキーの筋トレ説明は超わかりやすい
では、私がなぜ彼の動画を紹介するのか。それは、
筋トレの解説がめちゃくちゃわかりやすいから
実はプロボディビルダーは私たちが思うよりはるかに知識を持っていて、頭が良いです。
ボディビルダーは脳みそが筋肉なんて言われたりもするけど、アホはボディビルできません。解剖学、栄養学、生理生化学などあらゆる分野の知識が必要なんです。
私は趣味で色々なボディビルダーの動画を見ますが、ベンパクルスキーはその中でもダントツに説明がうまいです。筋トレ動画のアップ数もかなり多いので勉強になるのです。タダでシェアしてくれているのでホントにありがたい。
調べてみたところ、自分のトレーニングプログラムを販売しているようですね。そりゃ上手いわけだ。
Ben Pakulski | Creator of the #1 Muscle Building Program MI40
このホームページを見るだけでもトレーニングのレベルがグンと上がると思います。
一気にメタルスライムを2匹倒したような気分です。
さて、ベンパクルスキーがどんな人かわかったところで、いよいよ彼の動画を紹介しましょう。
ベンチプレスで効かせるコツ
種目をまとめると
- 狭めに持つベンチプレス(私が最も推奨するベンチプレス)
- 広めに持つベンチプレス
の2つです。
他の動画ではフライなども説明してますが、今回は最もベーシックだけど奥が深いベンチプレスを紹介します。
ポイントをまとめると
- 背骨すべてをパッドにつける意識をする
- バーを下ろした付近で1回止める
- 胸を先に収縮させてからバーを上げる
- 肘と肘を合わせるイメージでおこなう
肘と肘を合わせるイメージを持つポイントは、親指と親指をくっつけるようにして力を入れることです。イメージで言うと↓のような感じ。
これができるとベンチプレスが面白いように効くようになりますよ。実際私もベンチプレスがめちゃくちゃ苦手でしたが、これをやって胸筋がホントに発達しました。重量ではなくて、強度なんですね。筋肉の形を変えるのは。
この動画を見るだけでもかなりレベルが上がります。このブログに来たベンチプレスが苦手なあなたはラッキー!
こんな方法はどの筋トレの教科書にも載っていません。日本のパーソナルトレーナーでもこんな指導方法はしないと思います。
関連記事:フィルヒース、カイグリーン…。なぜトップボディビルダーは成長(筋肥大)し続けられるのか?6つの共通点(前編)
ベンパクルスキーが考える筋肥大に必要な12か条
ウェブサイトに載っていたので引用します。
「筋トレは重たいウェイトを持てば良い」とか「ビッグ3が1番大きくなる」と考えてる人に特に見て欲しいです。ケガの絶えない人もチェックしてみるといいですよ。
- ウェイトを動かす前に、対象筋を収縮させる
- すべてのレンジで筋肉のテンションを維持する
- 最大伸張、収縮のときもテンションを抜かない
- 適切なフォームを維持する
- フルレンジでおこなう
- 筋肉を最大収縮させる
- 筋肉の最大可動域を学ぶ
- コントロールをして、テンションを抜かずにやるなら高重量は有効
- これらのテクニックをマスターして初めて勢いをつけられる
- 勢いをつけて関節をロックアウトするのは良くない
- 1〜10を読み直す!
- これをプリントアウトして自分のトレーナーに渡せ!
これ、ホントにこの通りなんです。全部大事なポイント。この通りやれば「筋肉が発達しない」「大きくならない」なんて悩みは出てきません。
は言い過ぎですが、筋トレに関する多くのことが解決されるでしょう。
初心者に多いのが、フォームができていないこと。中級者に多いのが、重たいウェイトを扱おうとしすぎて筋肉からテンションが抜け、関節に負荷が伝わりケガをするパターン。
このポイントは日本ならお金を払わないと教えてくれないと思います。というか、これを知っている、または体得しているトレーナーが少ない。
いつでも読み返せるように、壁に貼っておくと良いでしょう。
編集後記
ベンパクルスキーみたいに日本のビルダーさん達も自分が持ってる知識やコツをシェアして欲しいですね。
自分がやってるエクササイズとかテクニックを紹介したところで、みんながそれをしてスゴイ体になるわけない。なので隠しても意味がない。なぜなら骨格は人それぞれだから。
ベンパクルスキーもこうやって包み隠さず教えてくれてますが、これを見た人すべてが彼のような体になれかと言うと、そうではありませんよね。「チャンピオンたちのトレーナー」の異名を持つチャールズグラスですらyoutubeでシェアしまくってますね。
日本ならゴールドジムがこういったブランディングをやればトレーニング好きな人を根こそぎ集客できそう。
ゴールドジムは日本トップレベルのボディビルダーを数多く揃えてるので、youtubeチャンネルでも作ってトレーニング動画を載せるだけで相当な反響があるんじゃないかな。ゴールドジムを知らないトレーニング好きな人なんてまだまだたくさんいると思いますし。
動画を作るだけで日本のボディビルのレベルが上がると思うし、何より私自身が見たいです。
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