さあ、今回は久々の書評。しかも最近出たばかりの「除脂肪」本です。ダイエットや減量ではなく、あくまでも「脂肪を落とすための方法」の神テクニックを紹介しています。
はっきり言って、これを読めばもう今後は減量に困らないでしょう。著者は岡田隆氏という、了徳寺大学の准教授をされている方です。
2014年の東京オープンボディビル選手権で優勝されています…。もはや周知の事実ですが、筋肉を出来る限り減らさずに、脂肪を除去する方法を誰よりも知っているのはボディビルダーです。
どんなに勉強しているトレーナーでも、毎年増量と除脂肪を繰り返している彼らにはかないません。巷に出回る結局一時的な効果しか出ない「◯◯ダイエット」より100倍いいです。
いや、良い、というか「ベスト」です。
除脂肪のための8つのカード
除脂肪を完遂するために、ステップ形式でテクニックを紹介しています。
あ、先に言っておきますが、これは食事だけで痩せるとかいう高度なテクニックを話しているのではなく、しっかり運動もしなければいけません。
コンセプトは、筋肉をつけながら体脂肪を減らして健康的な体を作り上げることです。
そのために8つのステップが書かれています。
カロリーとPFCバランスを調整
まずは実際に自分の体重と脂肪率を出して、1日に何kcalくらいとっていいのかを計算します。そして、その摂取カロリーをもとに「タンパク質・脂質・炭水化物」の摂取量を割り出していきます。
初心者の方は「カロリー計算」というと、かなり難しいイメージをするかも知れませんが、かなり簡単です。
順序としては、次のとおり。
- 1日に摂取するカロリーの何%を脂質で取る
- 除脂肪×◯◯のタンパク質量を取る
- 総摂取カロリーから脂質とタンパク質のカロリーを引いた量の炭水化物を取る。
肝心なところは書いたら怒られそうなのでここらでやめておきます・・。
分食をする
1日に摂取していいカロリーを割り出したら、それを1日5,6食に分けて摂取するようにします。
分けてとることにより、代謝を1日中上げておくためです。なので、1回の食事量は少なくなります。ですが、その分回数が多いので一般的にイメージする減量とは全く異なります。
やってみるとわかりますが、むしろ増量しているんじゃないかってくらい食べます。なのに減量していく。人間のカラダってフシギ。
そして、ここではもうちょっと踏み込んだ内容になっています。食事回数をするにしても、夜寝る直前にとってしまっては脂肪が増えるだけです。
そこで、食事をするタイミングがとても大切になってきます。これがめっちゃ大事。これでかなーり結果が変わってきます。さらにさらに、食事を分けてとるのですが、1回1回の量をすべて同じにはせず、これもタイミングによって変えます。
例えばトレーニング後は多めの食事量にして、ここで増やした分を他の食事のタイミングから減らすといった具合。
食材を選ぶ
1日に摂取して良いカロリーを計算したとしても、それをハンバーガーなどで補ってしまったら即アウト。食べて良い食材とそうではない食材があります。
例えば炭水化物ひとつをとっても、吸収速度がそれぞれ違います。除脂肪中に取るべき炭水化物、トレーニング後に取るべき炭水化物がそれぞれ違います。
ここではそんな食材が詳しくのっています。
他にも全身のプロポーションを良くするトレーニング方法も載っています。
1200円の本ですが、3,000円出しても良いと思います。
おわりに
こういった価値観がもっともっと世に出回って欲しい限りです。ダイエット食を作っているような会社はヒヤヒヤしているはず。だってこれを読んで実践すれば、絶対に痩せられるのですからね〜