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必須アミノ酸サプリ「MPN EAA9」レビュー:こだわり溢れる、ハイクオリティな国産EAA

EAA9

ボディビルコンテストに出場経験のある方が開発した、「EAA9」

MPN(Maximum Performance Nutrition)という日本発のブランドで、ボディビル中上級者やアスリートから人気を得ています。

「EAA9」は、ハイクオリティなのに、ハードコアすぎず、バランスが非常に良い必須アミノ酸サプリです。9種類の必須アミノ酸をすべて配合し、バイオペリンでアミノ酸の吸収率アップをサポートしている点が魅力的。

最低でも週に3日以上筋トレするような、筋トレマニアやアスリートは絶対に気に入るはず!

「EAA9」を1〜2ヶ月使用したので、摂取してみてどうだったか、EAAを摂取するメリット、飲み方などについて解説します。

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本当によく考えられた、ユーザー目線に立った作品だなぁ。

EAAを飲むメリット

レビューに入る前に、EAAを飲むメリットについて振り返ります。

時間がないという方は、以下のポイントだけ抑えておけば大丈夫です。EAAのメリットはもう知ってるという人は、レビューにお進みください。

ここでのポイント

EAAは吸収スピードが早く、「今すぐにアミノ酸を体に入れると、筋肉がつくられやすいよ!」というドンピシャのタイミングで摂取できるため、重宝されているのです。

EAAとは、Essential Amino Acidsの略で、「必須アミノ酸」という意味。必須アミノ酸は、人間が筋肉を作るとき、絶対に欠かせない成分です。体内で作れないため、食事やサプリから摂取する必要があります。

必須アミノ酸は、肉や魚、プロテインパウダーなどからも摂取することができます。それらが分解されると、結局は「必須アミノ酸」になっていくんです。

では、なぜサプリメントで摂取したほうがいいのか?それは、吸収スピードが早いからです。

食べ物やプロテインパウダーから摂取すると、分解するまでに時間がかかります。普通の食事ならこれでもいいのですが、筋トレ中や直後といった、「今すぐ体の中に必須アミノ酸が必要なタイミング」にEAAサプリメントが効くというわけです。

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筋トレ中や直後は食事なんてできないしな。

BCAAとの違い

EAAはBCAAと比較されることがありますが、まったくの別物です。結論、筋肉をつけたくて、予算があるならEAAを摂取したほうが絶対にいい(EAAは価格が高めです)

簡単にいうと、両者の違いは次のとおり。

  • EAA:筋肉の材料そのもの
  • BCAA:筋肉を作るスイッチをオンにする、筋肉の分解を抑えるなど

EAA(必須アミノ酸)は、9つのアミノ酸で構成されています。

BCAAとは、EAAのうちの、3つを取り出した成分。具体的には、バリン、ロイシン、イソロイシンで構成されています。BCAAの効果は、筋肉を合成するスイッチをオンにしたり、筋トレ中のスタミナ代わりになったりすること。

どちらが良い悪いというわけではありませんが、筋肉を効率的につけたいなら、EAAがおすすめです。

詳しくは「研究で証明された、BCAAの筋トレへの効果6つを解説」で、エビデンスをもとにお話しています。

MPN EAA9:特徴と使用感

EAA9

EAA9の特徴と、使ってみた率直な感想です。

結論からいうと、ユーザー目線に立った、良いサプリメントだと思いました。

トリプトファン配合:9つの必須アミノ酸を配合

いきなりマニアックになってしまいますが、EAA9の大きな特徴だと思うので最初に書きます。

トリプトファンとは、9つの必須アミノ酸のひとつです。

「え、でもEAAサプリなんだから、トリプトファンが入ってて当たり前なんじゃないの?」と思うかもしれませんが、EAAサプリには大きく2種類があり、トリプトファンが入ってるサプリと、入ってないサプリがあります

では、なぜトリプトファンを入れないのか?

会社によって理由は様々だと思いますが、大きな理由として、トリプトファンの独特な効果が挙げられます。

トリプトファンは、脳に入って体をリラックスさせるのです[]。

リラックスするのは悪くありません。ですが基本的に、EAAはトレーニング中や後に飲むもの。「トレーニング中にリラックスしていいのか?」という理由で、トリプトファンを抜いて販売する会社があります。

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トリプトファンなしのEAAサプリって、意外と多いんだよな。

逆に、「いやいや、トリプトファンは必須アミノ酸なんだから、筋肉を作るのに必要でしょ」という会社も。ここは開発者の意向によるところでしょう。

EAA9の開発者の中澤さんは、ボディビルコンテストに出場したことがある、ボディビルダーさんです。「EAA9」と、名前に数字を入れているあたり、9つの必須アミノ酸を配合することにこだわっているのではないかと推測します。

ポイント

9つの必須アミノ酸がすべて含まれているから、筋肉の材料になりやすい。

バイオペリン配合:アミノ酸の吸収率アップをサポート

バイオペリンが含まれているのも、EAA9の特徴のひとつ。マニアックな人の心を上手く刺激するなぁ…。

バイオペリンには、「一緒に摂取した成分の吸収率を上げる効果」があることが複数の研究によりわかっています。

相手を引き立てる、あげまん的な成分ということですな。他には、すこーしだけ脂肪燃焼効果があります。

参考:Influence of piperine on the pharmacokinetics of curcumin in animals and human volunteers. – PubMed – NCBI

味:レモンスカッシュがさっぱり美味しい

正直に言うと、成分リストの「バイオペリン」を見て、少し不安になりました。というのも、バイオペリンはもともとが黒胡椒なので、辛くてマズイんです。

以前、海外産のバイオペリン入りサプリを飲んで、喉が痛くてすぐに捨てました。

でも、EAA9は、黒胡椒の味がまったくしません。さっぱりとしたレモン味がするだけ。これは嬉しい!

粉が舞う

MPN EAA9 パウダー様子

これはしょうがないことかもしれませんが、粉がきめ細かいので、スプーンですくう時に粉が舞います。気をつけて口に入れないと、粉が口の周りについてしまう。

あと、トレーニング中にEAA9を飲もうとフタを開けると、粉がブフォっと出てきました。ジム内で粉が「もわ〜ん」とただよって、なんだかシュールな絵に。

といっても、アミノ酸のパウダーはたいてい舞うので、EAA9に限ったことではありません。粉の扱いに慣れたらまったく問題ではないですね。

量が多い

国内のEAAサプリは、だいたいサイズがあまり大きくないのですが、EAA9は450gと大きめです。

ケースも大きめで、男性の手でも入れやすく、スプーンで粉をすくいやすい。偶然かもしれませんが、ここまで考えているとしたら驚愕ですな…。

国産なのでドーピングテストも問題なし

EAA9は日本で製造しているため、ドーピングテストで陽性(アウト)になるような成分は含まれていません。プロアスリートでも、安心してガブガブ飲むことができます。

たいていの場合、海外のEAAサプリにもドーピング成分は含まれていません。ただ、海外サプリは、「インフォームドチョイス」などのドーピング認証を取得していない限り、つねに「異物混入」のリスクがつきまといます。

「いつも使ってるのに、今回だけドーピングテストで禁止成分が出てしまった」という、いわゆる「うっかりドーピング」のほとんどの理由が異物混入です。

一度陽性が出ると、試合は出場禁止、さらに多額の罰金を支払うことになります。周りから「あいつ、やっぱりやってたんだ」と白い目で一生見られることにも。

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ドーピングテストに万全の準備をしたいアスリートには最適だな。

飲み方:トレーニング中、後に飲む。糖質と混ぜるのもおすすめ

EAA9の飲み方について。

トレーニング中や直後に飲む

水に溶かしてもいいし、パウダーを口に直接入れて水で流し込んでもいいです。飲み方は自由。

商品のラベルには、「1回につきスプーン1杯(5〜10g)を目安に直接口に入れて水などで飲んでください」と書いてあります。

私の場合は、粉を口に直接ぶっこんで飲む手法を取りました。レモンの酸っぱい味がキュッときます。

摂取量は、トレーニング中に5グラム、トレーニング直後に10グラム前後を目安に摂取していました。

おすすめの飲み方:糖質ドリンクと混ぜよう

ぜひやって欲しいのが、糖質ドリンクと組み合わせること。トレーニング中にEAAを飲む場合は、糖質と摂取したほうが、筋肉がより成長しやすくなるということが、研究によりわかっているからです。

参考:Independent and combined effects of liquid carbohydrate/essential amino acid ingestion on hormonal and muscular adaptations PubMed – NCBI

私のおすすめの糖質ドリンクは、グリコの「CCD」

CCD

糖質ドリンクだと「マルトデキストリン」を摂取する人もいますが、私はCCD派です。CCDだと血糖値が急激に上がらず、体に負担が少ないのです。私の体感では、血糖値が急にあがると、頭がクラクラして、エネルギーがうまく出せません。

CCDには「電解質」も含まれているので、汗で失われる成分も補給できます。たくさん飲んでもお腹がタプタプしないのもグッド。糖質ドリンクとしては世界最高峰だと思ってます。

マックス

水分補給は、水だけ飲んでもダメ。電解質も取らないと意味がない。

CCDについてはこちらの記事で詳しくレビューしています。

関連:筋トレのスタミナ切れ対策には糖質ドリンク!グリコ「CCD」がおすすめ

BCAAだけを飲んでもダメ?

2017年の研究で、アミノ酸研究の第一人者であるロバート・ウルフが、「BCAAを飲んでも、EAAが体内になければBCAAが筋肉を分解してEAAを作り出す」といった強い主張をして話題になりました。

つまり、「BCAAを飲むなら、EAAも摂取しておかないと、筋肉が逆に分解されるかもしれないぞ」とこの先生は言っているのです…。

参考:Branched-chain amino acids and muscle protein synthesis in humans: myth or reality? | Journal of the International Society of Sports Nutrition

さすがに言い過ぎな気がしますが、「EAAが筋肉を作るのに大切」ということに変わりはありません。BCAAはそもそも筋肉の材料ではないですし。

どんな人におすすめか

EAA9は、初心者、上級者関係なくおすすめできます。筋肉が作られる条件は、レベルに関わらずみんな同じですからね。

しいていうなら、EAAは、他より差をつけたい、意識の高い人が摂取している印象です。プロテインよりは割高になってしまうけど、やっぱり飲んでる人は飲んでます。

とはいえ、「最近筋トレを始めたばかりの初心者は使わなくてもいいかな」というのが私の意見です。初心者は筋トレの刺激に反応しやすいため、プロテインをしっかり摂るだけでも、筋肉がどんどん成長します。また、食事を充実させることも意識したほうがいいでしょう。

スランプやプラトーにぶち当たっている人や、最近成長が止まりつつあるトレーニング中級者にはぜひ試してみてもらいたいですね。

減量中で、プロテインのカロリーすら摂りたくない人もいいんじゃないかな。

まとめ:普通の体でいいなら、EAAはいらないかもしれない

突然ですが、なぜあなたは筋トレをしますか?

筋肉をつけたいからですよね。

私の場合、自分のボディビルの師匠のような体になりたい。その人は、日本国内でもトップレベルのボディビルダー。何かの賞を目指すなどではなく、ただ単に師匠のようになりたい。

でも、ジムで会うたび、圧倒的なレベルの差を見せつけられてヘコむんです。顔には絶対出しませんけど。

「あんな怪物、どうやって追いつけるんだ」といろいろ考えると、ただハードにトレーニングするだけじゃ到底追いつけません。やっぱり栄養摂取が大事。

特に、1日の中でもっとも重要なのは、筋肥大のシグナルがドバドバ出ているトレーニング中や直後です。そのときに、すばやく栄養摂取をするかどうかで、大きく結果は変わる。

そして、ただ摂取するだけではなく、どれだけ吸収されるかも重要

「EAA9」には、トリプトファンやバイオペリンが含まれているので、筋肉を作るのに必要な必須アミノ酸すべてを摂取できるだけでなく、吸収効率も良い。

「普通のままでいたくない」「あの人に負けたくない」という人は、ぜひ使ってみてください。期待を裏切らないサプリだと断言できます。